烏谷 昌幸 (カラスダニ マサユキ)

Karasudani, Masayuki

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所属(所属キャンパス)

法学部 政治学科 (三田)

職名

教授

HP

プロフィール 【 表示 / 非表示

  • 1974年6月14日生まれ。愛媛県新居浜市出身。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。慶應義塾大学法学研究科にて修士号、博士号を取得。武蔵野大学現代社会学部、政治経済学部准教授を経て、現職。法学部政治学科に所属すると同時にメディア・コミュニケーション研究所においても研究会を担当している。専門領域は政治コミュニケーション研究、メディア社会論、ジャーナリズム論。関心領域は、「シンボル化の政治学」「陰謀論政治」「アメリカの世紀とメディア研究」「テレビ・ドキュメンタリー制作者研究」「障害者のメディア表象」など。

教員からのメッセージ 【 表示 / 非表示

  • 2022年に『シンボル化の政治学ー政治コミュニケーション研究の構成主義的展開』という著書を出版しました。この本を書きながら、政治コミュニケーション研究の領域における「シンボル論」の決定的重要性について確信を深めましたが、まだまだスタートラインに立ったばかりです。現代のメディア社会の中で生産された「強いシンボル」がどのようにして政治の領域に取り込まれて影響力の資源として利用されていくのか、あるシンボルがどのように生まれ、成長し、衰退していくのか、さらに「強いシンボル」は何に、どのようにして宿るのか。こうした課題に取り組みながら、残された時間で政治シンボル論の発展に少しでも貢献したいと考えています。同時並行して、メディア研究のこれまでの成果を「アメリカの世紀」の産物という観点から総括する研究や、テレビ・ドキュメンタリーの制作者研究を通して現代史の記録者たちの仕事の意義についても論じてみたいと思っています。さらに障害者のメディア表象の問題についても少しずつですが研究を進めていきたいと考えております。これらのテーマについて関心のある方は、是非わたしの担当する授業や研究会にお気軽にアクセスしてみてください!

総合紹介 【 表示 / 非表示

  • 社会が大きな傷を負う時、人々は怒りや悲しみをシンボルとして結実させる。共通の認識や感情はいかにして集団の中から創出され、政治的な効力を発揮するのか。シンボル論という哲学的遺産を応用し、政治コミュニケーション研究の中核的な問いを追究する。この分野を根本から基礎付け直し、新たな展開へと牽引する意欲作。(2023年度 政治研究桜田會奨励賞)

    著書『シンボル化の政治学ー政治コミュニケーション研究の構成主義的展開』

学位 【 表示 / 非表示

  • 博士(法学), 慶應義塾大学, 論文, 2016年

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 政治学 (政治コミュニケーション)

 

著書 【 表示 / 非表示

  • 『シンボル化の政治学ー政治コミュニケーション研究の構成主義的展開』

    烏谷昌幸, 新曜社, 2022年10月,  ページ数: 336

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    共通の認識や感情はいかにして集団の中から創出され、政治的な効力を発揮するのか。政治コミュニケーション研究の核心をなす問いに、われわれはどう挑めばよいのだろうか。シンボル論という哲学的遺産にあらためて光をあて、応用することで、この難題に解決の端緒を開く。政治コミュニケーション研究を基礎付け直し、新たな展開へと導く新風の書。(以上表紙帯の説明文より)

  • 『入門 メディア・コミュニケーション』

    山腰修三編, 慶應義塾大学出版会, 2017年11月

    担当範囲: 第4章、第10章,  担当ページ: 55-76頁、169-188頁

  • 『戦後日本のメディアと原子力問題―原発報道の政治社会学』

    山腰修三編, ミネルヴァ書房, 2017年03月,  ページ数: 49

    担当範囲: 第1章 原子力平和利用政策の社会的意味―正当性の境界分析の試み,  担当ページ: 1-49

  • 『メディアの卒論―テーマ・方法・実際』

    藤田真文編, ミネルヴァ書房, 2016年08月

  • 『メディアが震えた―テレビ・ラジオと東日本大震災』

    丹羽美之・藤田真文編, 東京大学出版会, 2013年03月,  ページ数: 28

    担当範囲: 原子力とテレビ・ジャーナリズムの戦後史―夢語りからルネッサンスまでの半世紀,  担当ページ: 277-305

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論文 【 表示 / 非表示

  • 原子力政策における正当性の境界―政治的象徴としての平和利用

    烏谷昌幸 

    サステイナビリティ研究  ( 5 ) 91 - 107 2015年03月

    研究論文(学術雑誌), 単著

     概要を見る

    本研究の目的は、原子力政策をめぐる正当性の境界について分析と理論的考察を加え、ジャーナリズム研究の一助とすることにある。日本の原子力開発政策の初期段階、1950年代から60年代にかけては、「平和利用」という概念が原子力政策を正当化する象徴として積極的に活用された。被爆国であった日本では「軍事利用」が絶対悪とみなされた一方で、「平和利用」政策が国民に好意的に受入れられた。そのため、どこからどこまでが「平和利用」の範囲と認定されるかが政策の正当性を決定する上で大きな問題となったのである。分析の成果は大きく分けて3つある。第一は、原発導入に関して積極論、慎重論、反対論が「平和利用」の概念の広がりに関して異なる認識をもっていたことを明らかにしたことである。その上でそれぞれの線引きの思想的根拠がいかなるものであったかを説明した。第二は、「核アレルギー」や「核武装論者」などの政治的レッテルが、正当性の境界に対する異なった認識の落差から生まれてくるものであることを明らかにした。第三は、原子力政策の正当性が軍事利用か平和利用かという軸だけではなく、親米か親ソかという政治的イデオロギーに関わる軸によっても大きく左右されていたことを指摘した。以上の分析を踏まえ、結論としては、ジャーナリズムの言論を分析していくうえで、正当性の線引きをどれだけ明快に行っているかが非常に興味深い論点であることを指摘した。

  • メディア・フレームとメディアの権力-The Whole World is Watching を読む

    烏谷昌幸

    メディア・コミュニケーション  ( 64 ) 5 - 23 2014年03月

    研究論文(学術雑誌), 単著

KOARA(リポジトリ)収録論文等 【 表示 / 非表示

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担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 研究会Ⅳ

    2024年度

  • 研究会Ⅲ

    2024年度

  • 研究会Ⅱ

    2024年度

  • 研究会Ⅰ

    2024年度

  • 研究会(政治学科)Ⅳ

    2024年度

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