Papers - Iwata, Takashi

国立埼玉病院産婦人科における重複癌症例の検討

岩田, 卓, 三上, 幹男, 中林, 章, 鄭, 智誠 and 新井, 宏治

日本産科婦人科学会埼玉地方部会会誌 28   25 - 29 1998

ISSN  0911-6281

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婦人科悪性腫瘍癌患者740例のうち,27例に重複癌例が発見された.発生頻度は子宮頸癌で9/423,子宮体癌で10/134,卵巣癌で13/183.婦人科臓器以外の癌との重複癌症例では乳癌の12例,消化器癌の6例が多く,乳癌が最多であった.2親等以内に癌罹患者を有するものを家族歴陽性とすると,子宮頸癌で44.4%,子宮体癌で55.5%,卵巣癌で46.1%.重複癌が共に婦人科癌であった症例では,家族歴陽性は33.3%で比較的低値であったのに対し,乳癌との重複癌症例では81.6%と非常に高い値を示した

子宮癌根治術後の膀胱機能障害に関する検討

三上, 幹男, 中林, 章, 岩田, 卓, 鄭, 智誠 and 新井, 宏治

日本産科婦人科学会埼玉地方部会会誌 28   111 - 114 1998

ISSN  0911-6281

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子宮癌根治術後の膀胱機能障害を軽減するために著者等は子宮頸癌Ib期と子宮体癌II期の手術可能症例には,神経染色剤にて骨盤神経を染色し直視下に神経を温存する広汎骨盤神経温存子宮全摘出術を施行している.著者等に行っている神経温存術症例の術後膀胱機能障害の程度を広汎神経非温存術後例と比較検討したところ,明らかに膀胱機能障害の程度は軽減されていることが明らかになった

子宮体部に発生した癌肉腫の2例

竹原, 京子, 平澤, 晃, 三上, 幹男, 岩田, 卓, 中林, 章, 林, 博隆 and 新井, 宏治

日本産科婦人科学会埼玉地方部会会誌 28   76 - 80 1998

ISSN  0911-6281

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1)正所性の癌肉腫2例を報告した. 2)うち1例は内膜細胞診にて非上皮成分と腺癌細胞を疑わせる上皮性悪性細胞を認め,内膜細胞診が診断に有効であった. 3)組織学的所見として,腺癌部分と多彩な形態を示す肉腫部分を認め各種免疫染色により正所性の癌肉腫と診断した. 4)中高年,特に閉経後に婦人の出血では子宮体癌の中でも本腫瘍の可能性も念頭において診断を進める必要がある