Presentations -

人間行動遺伝学から見た心の遺伝

日本人類遺伝学会第４３回大会(山梨医科大学), 

1998.10

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遺伝精神医学者、分子生物学者らとのシンポジウムでの招待講演。双生児法の特色とそこから描かれるさまざまな遺伝効果、ならびに非共有環境の重要性をとくに強調し、分子生物学的アプローチだけでは示せない現象の存在を示した。

Keio Twin Project: A Preliminary Report.

Ono,Y.

9th International Congress on Twin Studies, 

1998.07

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300組の青年双生児を対象として開始した慶應義塾双生児研究プロジェクト(Keio Twin Project: KTP)の概要の説明。被験者の募集の仕方、パーソナリティ、認知能力などの予備的データ解析も行い、それぞれの指標に遺伝的影響のあることが示唆された。

行動遺伝学から教育への３つの提言

日本教育心理学会第３９回総会(広島大学), 

1997.10

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小講演として発表。行動遺伝学的方法を教育心理学研究に応用することにより、教授法の厳密な比較によりその効果を示せること、遺伝要因の重要性も示せることに加え、両者の交互作用を示すことができ、教育研究としても行動遺伝研究としても有益であることを主張した。

遺伝的影響は微弱なれど偏在す－学習スタイルへの選好性における一卵性双生児の一致度

日本教育心理学会第３９回総会(広島大学), 

1997.10

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一卵性双生児に数学の異なる学習方法(個別学習と共同学習)を自由に選択させたときみられる高い一致を、その生起確率を算出することにより統計的に検出した。個別のペアごとに特異的な選択が見られる。このような教育場面のわずかな側面にも遺伝要因は侵入してくることを示す事例としてこれを位置づけた。

Genetic mediation of aptitude process in the choice of learning styles.

Behavior Genetics Association 27th Annual Meeting., 

1997.07

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一卵性双生児と二卵性双生児90組に数学の２つの異なる学習方法(個別学習と共同学習)を自由に選択させたとき一致を量的に評定し、さらにパーソナリティや知能との遺伝的因果関係を共分散構造分析によって示すことにより、遺伝と環境の交互作用によって遺伝と環境の能動的相関が生み出される様相を明らかにした。

方程式を用いる文章題における未知数の誤用(３)

・中野隆司

日本教育心理学会第３８回総会(筑波大学), 

1996.10

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中学生の文章題課題解法過程における文字を用いた未知数の誤用について、より体系的な検討を行うため、小学６年生から中学３年生までの被験者を対象とした。中学三年でも算術的解法を選択するものがいるが、それは必ずしも文字使用が不得意というわけではなく、より簡便な方法とそうでない方法を選択するメタ認知が働いているためと考えられる。

Aptitude process of genotype-environment interaction in the choice of learning styles: A cotwin control study.

Behavior Genetics Association 26th Annual Meeting., 

1996.07

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一卵性双生児と二卵性双生児90組に数学の２つの異なる学習方法(個別学習と共同学習)を自由に選択させたとき一致を量的に評定し、遺伝と環境の交互作用の存在を共分散構造分析によって示した。

人間行動遺伝学の問題・方法・思想

日本発達心理学会第７回大会(埼玉大学), 

1996.03

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人間行動遺伝学の最近のモデル、方法を紹介し、さらにそこから描かれる人間観が、常識的な遺伝決定論とは異なり、人間に内在する内的資源の展開として解釈されうること、また発達心理学的研究との有機的融合がより実り豊かな研究を生む可能性のあることを指摘した。

遺伝的媒介による共有環境の増幅仮説－親の教育観が双生児の学力・学習意欲に及ぼす影響

日本教育心理学会第３７回総会(茨城大学), 

1995.10

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家庭環境の影響が遺伝的傾向によって増幅されるという仮説を、双生児の家庭環境に関するアンケートから示した。親の教育観が子どもの学力や学習意欲に及ぼす影響が一卵性の方が二卵性を上回ることから、それが推定される。

Possibility of genotype-environment interaction in preference of learning styles: A cotwin control study.

8th International Congress on Twin Studies., 

1995.05

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一卵性双生児に数学の２つの異なる学習方法(個別学習と共同学習)を自由に選択させたとき一致を、二卵性のそれとの比較において統計的に解析し、学習環境の選択にも遺伝要因が反映される可能性を示した。

Environmental influence on familial cultutral transmission in specific domains: A twin study.

Behavior Genetics Association 25th Annual Meeting., 

1995.05

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読書、スポーツ、音楽、美術、学業の諸領域に親が与える環境には、その半数に遺伝要因が見いだされる。重回帰分析によりこれらの因果関係を分析した。これは遺伝と環境の相関であり、家庭環境にも遺伝要因が反映される可能性が示唆された。

中学生の文章題解法過程における個人差（２）

中野隆司

日本教育心理学会第３６回総会(京都大学), 

1994.10

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抽象的思考のツールとしての数学における「文字」の獲得過程を明らかにするため、中学生の文字方程式を用いた文章題の解法過程を、thinking aloud法により明らかにしようと試みた。特に連立方程式では一つの文字を異なる意味で用いたり、魔術的な使用があることが示された。

Instruction-learning processes studied by the cotwin control method.

Behavior Genetics Association 24th Annual Meeting., 

1994.07

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34組の双生児をコミュニカティヴな方法と文法的な方法での教授法に配置し、遺伝と教授方法との交互作用の存在を実証した。適性としての言語性知能はコミュニカティヴな方法では補償的に、文法的な方法では特恵的に効くことが示された。

行動遺伝学と教育とのかかわり

日本教育心理学会第３５回総会(名古屋大学), 

1993.10

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教育心理学における遺伝学の役割についてのシンポジウムでの招待講演。遺伝概念の整理とともに、遺伝と教授法の交互作用の実証例を紹介し、教育の中で「遺伝」という概念が新たな意味で重要であることを主張した。

双生児統制法による英語教授法の比較研究

日本教育心理学会第３５回総会(名古屋大学), 

1993.10

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双生児をコミュニカティヴな方法と文法的な方法での教授法に配置し、遺伝と教授方法との交互作用の存在を実証した。適性としての言語性知能はコミュニカティヴな方法では補償的に、文法的な方法では特恵的に効くことが示された。

人間行動遺伝学と双生児法

日本人類遺伝学会第３８回大会(東京女子医科大学), 

1993.08

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人類遺伝学会でのランチョン・セミナーでの招待講演。人間行動遺伝学の基本的なパラダイムの紹介と、教授実験の紹介。

Twin study pf intelligence and personality in Japanese high school students.

Behavior Genetics Association 23rd Annual Meeting, 

1993.07

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東京大学教育学部附属中・高等学校の知能検査、ならびにYG性格検査のデータを共分散構造分析を用いて解析し、遺伝率の変化を見いだした。

英語教授法に関する比較研究Ⅲ－(1) －能力面の検討

倉八順子・福永信義・中野隆司

日本教育心理学会第３４回総会(信州大学), 

1992.10

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コミュカティヴな方法によれば、会話能力と聞き取り能力が文法的な方法よりも優位に、また文法的能力は文法的な方法の方が優位である。同時に、一般知能はコミュニカティヴな方法では補償的に、文法的な方法では特恵的に効くことが示された。

A compative study of teaching English in two different approaches using the twin control method.

7th International Congress on Twin Studies, 

1992.06

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７組の双生児をコミュニカティヴな方法と文法的な方法での教授法に配置し、遺伝と教授方法との交互作用の存在を実証した。適性としての言語性知能はコミュニカティヴな方法では補償的に、文法的な方法では特恵的に効くことが示された。

英語教授法に関する比較研究Ⅱ－(2)

倉八順子・須藤毅・鹿毛雅治・福永信義・中野隆司

日本教育心理学会第３３回総会(上越教育大学)., 

1991.10

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大規模な英語教授法の比較実験の結果報告　(連続４連の第２)。その方法についての説明。一週間に渡り、４クラスを異なる教師が同じ教授案のもとに二つの教授法を教え分けた。ビデオ分析により、教授法の妥当性を検討した。