論文 - 小菅　隼人

縒った肉体――舞踏家玉野黄市に聞く――

小菅 隼人

慶應義塾大学日吉紀要H・39　人文科学第39号 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 39 ） 95 - 122 2024年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

大野一雄という生き方――舞踏家秀島実に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 55 ） 39 - 67 2023年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

《北方舞踏派結成記念公演》〈塩首〉（1975）調査報告

小菅隼人，石本華江

慶應義塾大学アート・センター 年報／研究紀要30 （慶應義塾大学アート・センター）   （ 30 ） 154 - 165 2023年12月

共著, 筆頭著者,  ISSN  2434-7701

〈自然〉の中の人間，人間の中の〈自然〉 シェイクスピア作『リア王』（William Shakespeare, The Tragedy of King Lear）の空間意識―試論

小菅隼人

連接 （慶應義塾大学教養研究センター）   （ 1 ） 91 - 113 2023年04月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 責任著者

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本試論では，シェイクスピア作『リア王』（1605年頃）において，「空間」が他の悲劇に比してとりわけ強く意識されていること，この場合の「空間」とは劇世界の物理的空間としての自然環境であると同時に，神々を含めた世界像，そしてそれら全てを成立させている宇宙的原理も意味することを述べる．すなわち，『リア王』の中の劇人物にとって，空間はシェイクスピアが『ハムレット』（Hamlet, Prince of Demark）において，演劇の目的を「自然に対して鏡を掲げること」（“the mirror up to nature,” 3.2.18-19）と述べる時の「自然」を指し，それは，我々全てを網羅する「家」（オイコス）を語源に持つ「エコロジー」の最も広い意味と言ってもいい．言い換えれば，『リア王』に見られる空間意識は，“人間の行動や精神が空間としての具体的世界と繋がっており，お互いに影響し合っている”というエコクリティシズムの前提（Glotfelty, xix）と共通の土台を持っている．シェイクスピア批評においては，Green Shakespeare: from Ecopolitics to Ecocriticism (2006), Shakespeare and Ecology (2015)といったエコロジー批評に特化したシェイクスピア論集が次々と編まれており，シェイクスピアの作品と場所性を強く意識した論考が多く生まれているが，本論で言う空間意識も場所性の別表現と言って良いのではないか．シェイクスピアは，自らが活動をした同時代のイングランドを題材にした作品を１作品しか残さなかったにも拘わらず，『リア王』の劇世界においては，人間とそれを取り巻く世界との相互関係を描き出していることを試論として述べたい．

京都で踊るということ――舞踏家今貂子に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 54 ） 51 - 73 2022年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

北方舞踏派・鈴蘭党研究（2）――舞踏家鈴木美紀子に聞く

小菅 隼人

慶應義塾大学日吉紀要H・37　人文科学第37号 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 37 ） 175 - 203 2022年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

北方舞踏派・鈴蘭党研究（1）――舞踏家緒環毘沙（長谷川希誉子）に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 53 ） 35 - 62 2021年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

土方最後の弟子――舞踏家正朔に聞く――

小菅 隼人

慶應義塾大学日吉紀要H-36：人文科学 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 36 ） 169 - 216 2021年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

コロナ時代の演劇について（２）――演劇プロデューサー高萩宏に聞く――

小菅隼人，高萩宏

演劇学論集：日本演劇学会紀要72 （日本演劇学会）   （ 72 ） 73 - 104 2021年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著,  ISSN  1348-2815

金沢で踊り続ける――舞踏家山本萌・白榊ケイに聞く――

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 52 ） 55 - 92 2020年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

コロナ時代の演劇について――演劇プロデューサー細川展裕に聞く――

小菅隼人，細川展裕

演劇学論集：日本演劇学会紀要71 （日本演劇学会）   （ 71 ） 85 - 115 2020年12月

研究論文（学術雑誌）,  ISSN  1348-2815

自然とともに踊る――舞踏家森繁哉に聞く――

小菅 隼人

慶應義塾大学日吉紀要H-35：人文科学 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 35 ） 47 - 107 2020年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

《復活》と向き合うこと――舞踏家笠井叡に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 51 ） 9 - 38 2019年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

繋がっていること，独りであること――舞踏家上杉満代に聞く――

小菅 隼人

人文科学第34号：慶應義塾大学日吉紀要 H-34 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 34 ） 27 - 70 2019年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

Butoh Beyond the Theatre: Ohno Kazuo on the University Campus

Hayato Kosuge

慶應義塾大学日吉紀要：ドイツ語学・文学 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 58 ） 181 - 191 2019年03月

研究論文（学術雑誌）, 単著,  ISSN  0911-7202

祈りとしての舞踏――舞踏家大野慶人に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 50 ） 19 - 51 2018年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

漆黒の闇から純白の拡がりへ――舞踏家雪雄子に聞く――

小菅 隼人

人文科学第33号：慶應義塾大学日吉紀要 H-33 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 33 ） 35 - 77 2018年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

包み込む闇の身体――舞踏家小林嵯峨に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 49 ） 41 - 68 2017年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

舞踏印象調査

小菅隼人、大谷理奈

慶應義塾大学アート・センター年報（2016／2017） （慶應義塾大学アートセンター）   （ 24 ） 120 - 126 2017年07月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 共著, 筆頭著者,  ISSN  1342-8888

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This paper will be composed of two distinct sections, the first dealing with the historical and contextual background of the word Butoh, and the second with the results of a survey research. The survey aimed to extract the images that people have toward Butoh by determining the descriptive adjectives associated with it in people’s minds. We chose as our instrument an online survey platform, and asked the participants to associate certain adjectives with the image that they have of the word “Butoh.” The researchers provided 33 adjectives, with an additional open-answer field allowing the participants to add new words.
For this research, it was crucial that the participants have an “image,” be it subjective or objective, toward the word “Butoh,” requiring them to have a certain level of knowledge of the concept. To fulfill this criterion, we carried out the survey mainly at the International Federation of Theatre Research (IFTR) annual conference held in Stockholm, Sweden, in the summer of 2016, targeting theater and performance scholars and practitioners who belonged to the IFTR. The use of an online form and the format of a self-administered questionnaire have further limited the respondents to those who have interest toward Butoh and related research and activities. The respondents were able to access and answer the questionnaire at will using the URL and its QR code that we distributed in paper and online format, accessible both from computers and mobile devices. Although we must acknowledge that the extent of this research is limited, with 37 participants and 34 qualified responses, even with the limited number of subjects, we were able to extract certain patterns that will be examined in the second half of this paper.

北に向かう身体をめぐって――舞踏家ビショップ山田に聞く

小菅 隼人

慶應義塾大学日吉紀要H-32：人文科学 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 32 ） 27 - 78 2017年05月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

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「舞踏」は、モダンダンスを学び、西洋の美術、音楽、思想などに強い影響を受けた土方をパイオニアとして誕生した踊りであるが、その一方、特に1972年の『四季のための二十七晩』以来、土方の生誕地である東北地方の土着的色彩が意識的に取り入れられた。この意味で舞踏は、普遍性と土着性の共存という二重性を本来的に内包していると言っていい。また、舞踏は、当初は東京に集まった現代芸術家たちにより、現代芸術に関心を持つ観客を対象とした閉じた表現様式と見えながら、日本国内のみならず海外にも広く「散らされて」いった。この拡張・拡散は現在でも続いている。山形県鶴岡市に稽古場を設け、「北方」舞踏派と名付けることによって、ビショップは、舞踏の二つの重層性を実践において思考／試行したのである。この対話は、草創期の活動に携わった舞踏家の言葉を一次資料として記録するとともに、特に北方舞踏派の活動を中心に舞踏が持つ重層的性格を探るためのものである。

書評：瀬戸宏『中国のシェイクスピア』

小菅隼人

『演劇学論集：日本演劇学会紀要64』  （ 64 ） 49 - 57 2017年05月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り,  ISSN  1348-2815

身体とその奥にあるものをめぐって――舞踏家中嶋夏に聞く

小菅 隼人

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 48 ） 33 - 61 2016年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7229

劇団雲版『マクベス』（1972年）における土方巽振付の魔女について

小菅 隼人

慶應義塾大学アート・センター年報（2015／2016） （慶應義塾大学アートセンター）   （ 23 ） 108 - 117 2016年07月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  1342-8888

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土方巽による「疱瘡譚」（1972）の大成功と同年の振付作品『マクベス』の大不評、この差はいったい何を意味するのだろうか。劇団雲版『マクベス』の上演の動画資料が一切存在しない今日においては、その全貌は推測によるしかないが、本論では、土方巽振付による魔女の実態がどのようなものであったのか、そしてこの上演の中での魔女はどのように位置付けられるかという二点について現存資料を通して考察する。

パフォーマンス研究の可能性と DMC：PSi #21 Fluid States 2015 Tohoku の概要とその意義

小菅 隼人

慶應義塾大学DMC紀要 （慶應義塾大学DMC）  3 （ 1 ） 33 - 57 2016年03月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  2188-3424

東京青年劇場版「ハムレット」（1947年）上演の意義

小菅 隼人

慶應義塾大学アート・センター年報（2013／2014） （慶應義塾大学アートセンター）   （ 21 ） 108 - 116 2014年04月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  1342-8888

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東京青年劇場版「ハムレット」は，1947年11月13日から30日，ガストン・バティ台本，森芳介訳・脚色，宮田輝明・木下徹演出，春日章良主演によって帝国劇場で上演された．本論では，この東京青年劇場公演「ハムレット」に着目し，その演出台本を主たる考察の対象として上演史上の意義付けを行うことを目的とする．

拡張する舞踏の身体：「土の土方と水滴の時間」の実践についての再考察

小菅 隼人

藝術観点56 （国立臺南藝術大学）   （ 56 ） 146-155 2013年10月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  1561-1493 10

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日本語論文の中国語訳．訳者：林暉釣．（原題）拡張する舞踏の身体：「土の土方と水滴の時間」の実践についての再考察

Transformed and Mediated Butoh Body: Corpus Moriens in “Hijikata’s Earthen Statue Project”

小菅 隼人

日吉紀要：英語英米文学 （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 62 ） 51-73 2013年03月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著, 査読有り,  ISSN  0911-7180

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This article explores the possibility of Butoh in the “Hijikata’s Earthen Statue Project” with the notion that Butoh is not limited to the human-dancer genre and has transmittable and spreadable natures. Taking Hijikata’s most important work, Hosotan (1972) with such dark images as poverty, disease and death in Tôhoku region, our problem is how we could represent without human-dancer the connotation that Hijikata’s work originally had. Inspired by the tradition of self-mummifying Buddhist monks, it was produced to objectify Hijikata’s main concept of Suijakutai, corpus moriens, by dripping water on a life-size earthen statue of Hijikata for four days, by which time the statue had almost completely deteriorated. The whole process of the project is transmitted for the purpose that the audience as much as possible might participate in the ultra-long performance provided in remote place. In this paper, the details will be introduced and its significance evaluated.

万博映画『誕生』（1970年）と土方巽

小菅 隼人 森下隆、本間友 本間友

日吉紀要：言語・文化・コミュニケーション （慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会）   （ 43 ） 1-16 2011年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 共著,  ISSN  0911-7229

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本論は，1970年に大阪千里丘陵で開催された日本万国博覧会（以後，大阪万国博覧会，万国博，または万博）に出展されたパビリオン「みどり館」で上映された土方巽出演映画『誕生』とそれを取り巻く時代状況を研究対象とする．まず，『誕生』上映時の1970年の時代性と大阪万国博についての基本的性格を考察し，次に，『誕生』の具体的な上映状況を明らかにする．併せて，2010年8月から2011年8月までの『誕生』調査経過を記した．本稿は，『誕生』の調査プロジェクト「Project Rebirth」の最初の研究報告論文である．

演劇研究の新たな可能性『命の実感プログラム―土の土方と水滴の時間』の実践について

小菅 隼人,森下隆,本間友,亀村佳宏

『演劇学論集：日本演劇学会紀要50』 （日本演劇学会）   （ 50 ） 79-96 2010年05月

研究論文（学術雑誌）, 共著,  ISSN  1348-2815

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「命の実感プログラム―土の土方と水滴の時間は，土方巽の代表作である『疱瘡譚』（一九七二年）の中の一つのポーズを模したほぼ等身大の土像を湿式粘土で制作し，それに昼夜一定間隔で水滴を落とし続け，土方巽自身の舞踏思想にそって，土方の創造したポーズが「衰弱」し，「崩壊」していくさまを，展示物として再現しようとするプロジェクトである．本論文では，新しい演劇研究の方法として，研究プロジェクト「土の土方と水滴の時間」を紹介し，その意義を考察することを目的とした．

逆転された悲嘆――『タイタス・アンドロニカス』における〈嘆きの台詞〉の使用法について―

小菅 隼人

『慶應義塾大学日吉紀要H-20人文科学』  （ 20 ） 73-96 2005年05月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7210

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本論では、『タイタス・アンドロニカス』における「嘆きの台詞」の使用法を考察する。その際、身体を失うことに作者が持たせた意味と「嘆きの台詞」の伝統的使用法の踏襲と革新に重点を置きつつ、シェイクスピア演劇は観客の同化の操作に特徴があるという立場に拠って、第2幕第4場と第3幕第1場の陵辱された娘の登場と父親との対面の場を中心に扱った。

Book reviews: Curruthers, Ian and Takahashi Yasunari.The Theatre of Suzuki Tadashi.

小菅 隼人

Modern Drama （University of Tront Press）  48 （ no.3 ） 623 - 625 2005年

研究論文（学術雑誌）, 単著,  ISSN  0026-7694

恋人たちのモノローグ――Romeo and Julietにおける頓呼法の使用について――

小菅 隼人

『慶應義塾大学日吉紀要：英語英米文学　No.45』  （ 45 ） 1-20 2004年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著,  ISSN  0911-7180

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本論においては、『ロミオとジュリエット』について、第一にロミオの恋愛に対する関わり方を、第二にジュリエットの恋愛に対する関わり方を、二人のモノローグを通してそれぞれ考察する。さらに、第三の課題として、第5幕3場を例に、二人の公的世界が各々の私的世界といかなる位相にあるのかについて、台詞とコンベンションを中心に考察を試みる。

英国初期近代演劇における観客性の確立と内面描写の展開―ジョン・ヘイウッドにおける語りと傍白の使用法について―

小菅 隼人

『慶應義塾大学日吉紀要：英語英米文学　No.44』  （ 44 ） 41-60 2004年03月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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本論では、1500年代英国の演劇表現の変化に着目し、演劇史上におけるジョン・ヘイウッド（John Heywood, 1497-1578年頃）の位置付けと意味付けを行う。その際、演劇における内面探求は台詞の形態の革新に先鋭化して表われるという観点から、ヘイウッド作品にみられる「語り」（Narration）と「傍白」（Aside）に焦点にあてて考察する。前者についてはヘイウッドの劇作品全般に注目し、後者についてはヘイウッドの劇作術の卓越性を顕著に示す『ジョン・ジョン』（Johan Johan, 1533年印刷）を中心に考察する。

Book reviews: Takashi Sasayama et al.eds.Shakespeare and the Japanese Stage; Minami Ryuta et.al.eds. Performing Shakespeare in Japan

小菅 隼人

Theatre Research International （International Federation of Theatre Research）  vol.27 （ no.2 ） 213 - 226 2002年07月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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言語／身体／モノローグ

永田靖、瀬戸宏、神山彰

『会報西洋比較演劇研究会』（2000年秋）  （ 第25号 ）  2000年10月

研究論文（学術雑誌）, 共著

The Dual Function of Reference in Verbal Monogues: the”dagger speech”in Macbeth'

小菅隼人

『藝文研究』  （ 第73号 ） 107 - 123 1997年12月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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Shakespeareのモノロ-グを指示機能から3分類し、特にMacbethにおける特異な効果について指摘した。

演劇現象としての文化

小菅隼人

『西洋比較演劇研究会会報』 （日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会）   （ 第18号 ） 13 - 24 1997年05月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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アジア演劇における西洋文化の受容についての研究動向を報告し、分析した。

新しい演劇思想を求める試み

小菅隼人

『西洋比較演劇研究会会報』 （日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会）   （ 第16号 ） 2 - 14 1996年05月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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記号論・受容理論を中心にした新しい演劇理論研究の動向を報告し、分析した。

“Look with thine ears”:Monologue/Dialogue Shifting in King Lear Act3'

小菅隼人

『慶應義塾大学日吉紀要:英語英米文学』  （ No.26 ） 179 - 197 1995年06月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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King Learの第3幕・第4幕におけるモノロ-グとダイアロ-グの特異な使用法を分析した。

劇評：「『リチャード三世』をめぐって」［合評］

小菅隼人

『西洋比較演劇研究会会報』 （日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会）   （ 10 ） 11 - 18 1993年05月

研究論文（学術雑誌）, 共著

悲劇と道化-King LearにおけるFoolと「悲劇における喜劇的なもの」-

小菅隼人

『慶應義塾大学日吉紀要:英語英米文学』  （ No.20 ） 91 - 108 1993年03月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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King LearにおいてFoolのもたらす演劇的効果を受容理論を採用し、分析した。

悲劇の道化-King LearにおけるFoolの劇的機能-

小菅隼人

『慶應義塾大学日吉紀要:英語英米文学』  （ No.19 ） 36 - 58 1992年11月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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King LearのFoolの担う役割を異化効果，象徴的意味，及び劇中登場人物達との関連から考察し「悲劇」における「喜劇」たるものの役割について言及した。

書評：「テリー・イーグルトン『シェイクスピア－言語・欲望・貨幣』」

小菅隼人

『西洋比較演劇研究会会報』 （日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会）   （ 9 ） 23 - 23 1992年11月

研究論文（学術雑誌）, 単著

シェイクスピア上演の可能性-国際シェイクスピア学会第五セミナー『シェイクスピアと東洋演劇における演技と言語』に参加して

小菅隼人

『演劇学論集：日本演劇学会紀要』 （日本演劇学会）   （ 第30号 ） 74 - 62 1992年03月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り

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国際シェイクスピア学会第五セミナーに提出された十本の論文を再検討し，東洋演劇の伝統技法をとり入れた新たなシェイクスピア上演の可能性と比較演劇の方向性を考察した。

書評：「喜志哲雄『劇場のシェイクスピア』」

小菅隼人

『西洋比較演劇研究会会報』 （日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会）   （ 7 ） 9 - 9 1991年11月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 筆頭著者, 最終著者, 責任著者

翻訳：ビル・クレンショー「愛とはいっても」

小菅隼人

『ミステリマガジン』 （早川書房）  36 （ 7 ） 216 - 231 1991年07月

研究論文（学術雑誌）, 単著

翻訳：スティーブン・ワシリク「先生にリンゴを」

小菅隼人

『ミステリマガジン』 （早川書房）  36 （ 4 ） 158 - 171 1991年04月

研究論文（学術雑誌）, 単著

変装の君主-Measure for Measureにおける公爵の変装の意味

小菅隼人

『藝文研究』 （慶應義塾大学藝文学会）   （ 第56号 ）  1990年01月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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Measure for Measureの公爵の変装が，単にプロットを展開させるための劇作上の手段ではなく，公爵自身の君主としての成長と密接に関連していることを指摘した。

男装と世界劇場-Twelfth NightにおけるViolaの特殊性

小菅隼人

『藝文研究』 （慶應義塾大学藝文学会）   （ 第55号 ）  1989年03月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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Twelfth NightのViolaの男装が，他のShakespeare作品のヒロイン達（Julia，Portia，Rosalind）と技法上著しく異なることを「世界劇場」の観点から指摘した。

Iago as Diabolic Narrator:An Essayon Othello

小菅隼人

『コロキア』 （『コロキア』同人）   （ 第7号 ） 21 - 28 1986年09月

研究論文（大学，研究機関等紀要）, 単著

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Othelloの登場人物Iagoについて，歴史批評，印象批評，新批評，それぞれの立場から，その評価を検討し，プロット展開上の役割と観客への働きかけという二重の役割を指摘した。