研究者詳細 - 大門　樹

研究発表 - 大門　樹

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Vehicle Behaviour + External Human-Machine Interface = ?: Investigating Impacts of Implicit and Explicit Cues from Automated Vehicles in Japanese Parking Areas

Jieun Lee, Jun Soshiroda, Kosuke Takizawa, Tatsuru Daimon, Satoshi Kitazaki

First International Conference on Hybrid Societies,

2023年03月

口頭発表（一般）

Differences in Pedestrian Behavior at Crosswalk Between Communicating With Conventional Vehicle and Automated Vehicle in Real Traffic Environment

Masahiro Taima, Tatsuru Daimon

First International Conference on Hybrid Societies,

2023年03月

口頭発表（一般）

自動運転車と周囲歩行者とのコミュニケーション

大門樹

UTMS セミナー2022 （東京） ,

2022年11月

口頭発表（基調）, 一般社団法人UTMS 協会

自動運転車と歩行者のコミュニケーション

大門樹

第7回自動運転と共創する未来社会検討小委員会,

2022年03月

その他, 日本学術会議自動運転と共創する未来社会検討小委員会

自動運転車と周囲交通参加者のコミュニケーション

大門樹

電子ディスプレイの人間工学シンポジウム2022,

2022年02月

口頭発表（招待・特別）, 電子情報技術産業協会

L4自動運転車のeHMIと課題

大門樹

第19回ITSシンポジウム2021,

2021年12月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, 特定非営利活動法人 ITS Japan

自動運転中の動画提供におけるインタフェースモダリティが自動運転から手動運転への運転引き継ぎに及ぼす影響

水田大雅, 大門樹, 久我知希, 水野伸洋, 吉澤顕

自動車技術会2021年秋季学術講演会,

2021年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

スマートシティにおけるモビリティへの期待

#H大門樹

シンポジウム　モバイル2021 （兵庫県神戸市） ,

2021年07月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

Communication between Automated Driving Shuttle and Risky Behavior of Other Vehicles

#H大門樹

Automated Road Transportation Symposium 2021 (ARTS2021) （Virtual Event (Online)） ,

2021年07月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, Transportation Research Board

Communication between Automated Vehicle and Traffic Participants - External HMI (Human Machine Interface) -

#H大門樹

SIP-adus Workshop 2020,

2020年11月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, SIP-adus

自動運転車両と他の交通参加者のコミュニケーションの齟齬の要因

對間昌宏, 大門樹, 古谷知之

第61回土木計画学研究発表会（春大会）,

2020年06月

口頭発表（一般）, 社団法人土木学会

外向け HMI を利用した自動運転車から周囲ドライバーへの意図伝達に関する研究

瀧澤孔介, 中村大希, 大門樹, 北崎智之

シンポジウム　モバイル2020 （茨城県つくば市 (Online)） ,

2020年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

非緊急時の自動運転解除におけるドライバー支援

久我知希, 大門樹，水野伸洋, 吉澤顕

シンポジウム　モバイル2020 （茨城県つくば市 (Online)） ,

2020年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

自動運転から手動運転への段階解除過程におけるドライバー支援のための情報コンテンツに関する基礎的研究－情報提供がACC解除後の運転行動と視認行動に与える影響

久我知希, 林百花, 大門樹, 水野伸洋, 吉澤顕

自動車技術会2019年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

2019年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

3Dヘッドアップディスプレイ上の表示コンテンツと実環境との位置関係がドライバーの違和感に与える影響に関する基礎的研究

松橋和紀, 田中直樹, 大門樹, 笠澄研一, 森俊也

自動車技術会2019年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

2019年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

実験デザイン

大門樹

自動車開発における人間工学の理論と実践 -ドライバの特性を考えた車づくり- （東京都江東区） ,

2019年09月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (公社)自動車技術会

International Comparative Study on Communication between an automated vehicle and a pedestrian

KITAZAKI SATOSHI, DAIMON TATSURU,OSCAR GILES,GUSTAV MARKKULA, NATASHA MERAT

AUTOMATED VEHICLES SYMPOSIUM （Orlando World Center Marriott, Orlando FL, United States） ,

2019年07月

口頭発表（一般）

車両振動が3Dヘッドアップディスプレイの奥行き知覚に及ぼす影響に関する基礎的研究

松橋和紀, 野口涼, 大門樹, 笠澄研一，森俊也

シンポジウムモバイル2019 （東京都江東区） ,

2019年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

自動運転車と他の交通参加者とのコミュニケーション

#H大門樹

シンポジウム　モバイル2019 （東京都江東区） ,

2019年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

ドライバー自身による自動運転から手動運転への段階的解除手続きとその運転行動に関する基礎的研究

佐生優哉，遠藤智季，大門樹，水野伸洋，吉澤顕

シンポジウム　モバイル2019 （東京都江東区） ,

2019年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

ドライバーの意思決定による自動運転の段階的解除に関する研究 -解除間隔時間に基づく解除直後の運転行動の比較-

佐生優哉，遠藤智季，大門樹，水野伸洋，吉澤顕

計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会2018 （富山県富山市） ,

2018年11月

口頭発表（一般）, 公益社団法人計測自動制御学会

車両振動が3Dヘッドアップディスプレイにおける奥行き知覚に与える影響およびその低減手法に関する基礎的研究

松橋和紀, 野口涼, 大門樹, 笠澄研一，森俊也

計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会2018 （富山県富山市） ,

2018年11月

口頭発表（一般）, 公益社団法人計測自動制御学会

ドライバーの意思決定による自動運転から手動運転への段階的解除方法に関する研究 -LKAとACCの解除間隔時間に基づく解除直後の運転操作と視認行動の比較-

佐生優哉，遠藤智季，大門樹，水野伸洋，吉澤顕

自動車技術会2018年秋季学術講演会（愛知県名古屋市） ,

2018年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

車両振動が3Dヘッドアップディスプレイにおける奥行き知覚に与える影響およびその低減手法に関する基礎的研究

松橋和紀, 野口涼, 大門樹, 笠澄研一，森俊也

自動車技術会2018年秋季学術講演会（愛知県名古屋市） ,

2018年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

実験デザイン

大門樹

自動車開発における人間工学の理論と実践 -ドライバの特性を考えた車づくり- （愛知県名古屋市） ,

2018年08月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (公社)自動車技術会

Study of Communication between Automated Vehicle and Other Road Users

DAIMON TATSURU

SIP-adus Workshop 2017 （Koto-Ku, Tokyo） ,

2017年11月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, SIP-adus

Influence of AR visual marker type on depth perception when using an automotive 3D head-up display

NOGUCHI RYO, DAIMON TATSURU, KASAZUMI KENICHI, MORI TOSHIYA

The 24th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （モントリオール, カナダ） ,

2017年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

Effect of attentional instruction on driver behavior in transition from automated driving to manual driving

ENDO TOMOKI, DAIMON TATSURU, MIZUNO NOBUHIRO, YOSHIZAWA AKIRA, IWASAKI HIROTOSHI

The 24th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （モントリオール, カナダ） ,

2017年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

3Dヘッドアップディスプレイにおける虚像位置が走行中の奥行き知覚に与える影響

田中直樹, 野口涼, 大門樹, 笠澄研一，森俊也

自動車技術会2017年秋季学術講演会（大阪府大阪市） ,

2017年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

自動運転から手動運転への段階的解除が運転行動に与える影響

林百花，大門樹，水野伸洋，吉澤顕, 岩崎弘利

自動車技術会2017年秋季学術講演会（大阪府大阪市） ,

2017年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

車-車，車-歩行者のコミュニケーション

大門樹

安全工学シンポジウム2017 （東京都港区） ,

2017年07月

口頭発表（一般）, 日本学術会議

Rating Scale Mental Effortの日本語化に関する研究

大門樹, 土屋有加

シンポジウムモバイル2017 （大阪府吹田市） ,

2017年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

Influence of Image Position and Visual Target on Depth Perception when Using Automotive 3D Head-Up Display

NOGUCHI RYO, DAIMON TATSURU, KASAZUMI KEN-ICHI, MORI TOSHIYA

The 23rd International Display Workshops in juction with Asia Display 2016 （Fukuoka-city, Fukuoka） ,

2016年12月

口頭発表（一般）, International Display Workshops Incorporated Association

3Dヘッドアップディスプレイにおける虚像位置が奥行き知覚に与える影響

野口涼，大門樹，笠澄研一，森俊也

自動車技術会2016年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2016年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

自動運転から手動運転への切り替え時におけるドライバーの注意方略に関する基礎的研究

遠藤智季，大門樹，吉澤顕，岩崎弘利

自動車技術会2016年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2016年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

超小型モビリティのヒューマンマシンインターフェースの基礎的研究－情報提示機器とコンテンツの影響－

藤山凛太朗，大門樹，安部信一, 諸山和弘

シンポジウムモバイル2016 （茨城県つくば市） ,

2016年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

超小型モビリティを対象とした高齢者向けの情報提示に関する研究－情報提示機器および情報コンテンツが高齢者の判読特性に与える影響－

藤山凛太朗, 大門樹，安部信一, 諸山和弘

2015年度社団法人自動車技術会関東支部学術研究講演会（東京都世田谷区） ,

2016年03月

ポスター発表, 社団法人自動車技術会関東支部

自動車用ヘッドアップディスプレイ利用時のドライバの反応時間, 煩わしさに関する基礎的研究－ヘッドアップディスプレイ上の指標の種類が反応時間, 煩わしさに与える影響－

大門樹，伊藤祐也，望月誠，江村恒一

自動車技術会2015年秋季学術講演会（福岡県北九州市） ,

2015年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

Fundamental Study on Wide Area Road Traffic Information of VICS based on Driver Workload

笛木和人, 大門樹, 織田利彦

The 22nd World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （ボルドー, フランス） ,

2015年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

二重課題法によるドライバの認知負担分析

大門樹

自動車開発における人間工学の理論と実践（東京都江東区） ,

2015年09月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (公社)自動車技術会

本稿では，ITSサービスなどの情報サービスの設計や導入のための基礎検討として，二重課題法を用いて，道路環境や交通状況の特徴あるいは視覚や聴覚のモダリティの違いがドライバの認知負担に与える影響を分析した事例を紹介した．ドライビングシミュレータによる実験を通じて，道路環境や交通状況，モダリティなどの要因がドライバの副次課題成績，運転行動に与える影響を分析し，ドライバの認知負担の特徴や情報サービスの設計・導入について考察するとともに実験を実施する際の留意点等について説明した．

ドライバー特性を考慮したITSのHMI設計

大門樹

第3回愛知工科大学ITSシンポジウム・平成26年度第3回自動車安全技術開発研究会（蒲郡市，愛知県） ,

2014年11月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, 愛知工科大学工学部・愛知県産業労働部産業科学技術課科学技術グループ

二重課題法を用いた交差点接近時の高齢ドライバーの認知パフォーマンスに関する基礎的研究

中村敏樹, 大門樹，織田利彦

自動車技術会2014年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

2014年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

自動車におけるドライバの認知とインタラクション

大門樹

(公社)自動車技術会モータースポーツ部門委員会（東京都千代田区） ,

2014年09月

その他, (公社)自動車技術会モータースポーツ部門委員会

二重課題法によるドライバの認知負担分析

大門樹

自動車開発における人間工学の理論と実践（東京都江東区） ,

2014年09月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (公社)自動車技術会

Fundamental Study of In-Vehicle Information Provision Based on Cognitive Workload of Elderly Driver When Approaching an Intersection

中村敏樹, 大門樹, 織田利彦

The 21st World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （デトロイト, 米国） ,

2014年09月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

路車協調型ITSにおけるドライバへのHMI設計 -研究課題と標準化動向-

大門樹

スマートカーWP第13回会合（東京都港区） ,

2014年01月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (一社)情報通信技術委員会(TTC)

Study on the Effect of Information Provision of VICS on Elderly Drivers' Behavior -Analyzing the Effect of Information Content on Driving Assistance and Disaster Event by using Driving Simulator-

日比野克成, 小林祐介, 大門樹, 織田利彦, 林和光

The 20th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （東京, 日本） ,

2013年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

VICS(道路交通情報通信システム)に基づいた運転支援と災害情報の情報コンテンツが高齢ドライバーの運転行動に与える影響について検討した．実験では，信号機見落とし防止支援サービスと豪雨による冠水エリア情報提供サービスの2種類のVICSサービスに関する様々なプロトタイプを作成し，ドライビングシミュレータを利用して，各プロトタイプについて，高齢ドライバーの運転行動と心理面への影響を非高齢ドライバーと比較検討した．

車載機を利用した冠水エリア情報が高齢ドライバに与える影響に関する検討－豪雨時におけるVICSを活用した冠水エリアのポリゴン表示と画像提示－

小林祐介, 大門樹, 織田利彦

電子情報通信学会クラウドネットワークロボット研究会（横浜, 日本） ,

2013年06月

口頭発表（一般）, 電子情報通信学会クラウドネットワークロボット専門委員会

1次元データモデルに基づく模擬焼きなまし法を用いた一般化配送計画問題の近似解法

小堺航大, 國府方久史, 松本修一, 大門樹, 川嶋弘尚

計測自動制御学会第41回知能システムシンポジウム（東京, 日本） ,

2013年03月

口頭発表（一般）, 計測自動制御学会

信号交差点における高齢ドライバのためのVICS情報提供に関する基礎的研究

日比野克成，大門樹，織田利彦

シンポジウムモバイル2013 （東京都渋谷区） ,

2013年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

VICSを利用した災害情報に関する検討 -豪雨による冠水エリアの情報提供効果-

小林祐介，大門樹，林和光

シンポジウムモバイル2013 （東京都渋谷区） ,

2013年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

Analysis of Interrelationship between Traffic Conditions and Driver’s Stress for Introduction of Effective ITS Measures

割田博，田中淳，後藤秀典，梅田祥吾，大門樹

The 19th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （ウィーン, オーストリア） ,

2012年10月

ポスター発表, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

首都高速道路で生じる様々な事故のうち，最も発生件数の多い追突事故を低減する目的で，運転走行する際の道路構造や交通状況などがドライバの精神的負担に及ぼす影響について検討した．実験では，被験者にアイマークレコーダおよび心電計をドライバに装着し，首都高速道路運転中の実験車両周辺の映像と照合できるように，視認行動データおよび心電図データを記録した．これらの結果に基づいて，ドライバの精神的負担が高くなる道路環境や交通状況の特徴を抽出するとともに，ITS技術による新たな支援の可能性について考察した．

Effects on Eye-Fixation Related Potentials by Driver's Conversation and Visual Search

町井謙一，大門樹，寺田佳久,

The 19th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （ウィーン, オーストリア） ,

2012年10月

ポスター発表, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

ドライバの状態に適応する運転支援システム設計を目的として，運転中のドライバの覚醒度と眼球停留関連電位の関係を分析し，ドライバ状態推定の指標としての可能性について検討した．ドライビングシミュレータを利用して単調な運転タスクを行わせながら，ドライバの脳波および眼電位を計測した．α波成分の変化や内生報告，車両位置の横変位量に基づいてドライバの覚醒度を評価するとともに眼球停留関連電位のラムダ反応の振幅値を抽出した．その結果，覚醒度の低下にともなって，眼球停留関連電位のラムダ振幅値が低下すること，その低下がα波成分の増加よりも早い段階で生じることなどを踏まえ，ドライバ状態の指標としての可能性を考察した．

高齢ドライバの情報処理能力を考慮した車載情報呈示に関する基礎的研究－ITS スポットサービスの情報内容と呈示タイミング－

大門樹，吉田盛俊，松本修一，山田康右

第14回モバイル研究会・第3回通信行動工学研究会（大阪府吹田市） ,

2012年10月

口頭発表（一般）, 特定非営利法人モバイル学会・一般社団法人電子情報通信学会

高齢ドライバの情報処理能力を考慮したITSスポットサービスの情報提供方法を検討した．実験では，ドライビングシミュレータを利用して，高齢ドライバに運転作業を行わせながら聴覚による記憶・暗算課題を課し，道路線形や交通状況が高齢ドライバの情報処理パフォーマンスに与える影響を推定した．さらに都市高速のITSスポットサービスの情報提供を参考に，情報内容と呈示タイミングの異なる情報提供を模擬的に作成し，運転中の情報提供が高齢ドライバの運転行動，サービス情報の理解に与える影響を抽出した．これらの結果に基づいて，高齢ドライバに利用可能なITSスポットサービスの情報内容と呈示タイミングを考察した．

ドライバー特性に基づいた自動車の情報化・運転支援

大門樹

パナソニックオートモーティブ社招待講演（神奈川県横浜市） ,

2012年07月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, パナソニックオートモーティブ社

行動計測に基づいた道路交通サービスの設計

大門樹

慶應義塾大学サービスイノベーションシンポジウム 2012,

2012年03月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, 慶應義塾大学

高齢ドライバの情報処理特性を考慮したITSスポットサービスの情報呈示方法に関する基礎的研究

吉田盛俊，大門樹

シンポジウムモバイル2012 （大阪府大阪市） ,

2012年03月

ポスター発表, NPO法人モバイル学会

ITSスポットサービスにおける高齢ドライバへの情報提供に関して，適切な情報量，提示箇所を検討するためにドライビングシミュレータ実験を実施し，道路環境や交通状況が運転中の情報処理リソース量の変化に及ぼす影響や運転行動への影響を副次課題法により分析・評価した．さらに模擬ITSサービスを作成し，運転中のドライバの情報処理に関わる実験的な検証を行った．

衝突防止支援システム設計のためのドライバの衝突回避行動に関する基礎的研究

山本慧一，大門樹

シンポジウムモバイル2012 （大阪府大阪市） ,

2012年03月

ポスター発表, NPO法人モバイル学会

眼球停留関連電位を利用した覚醒度低下時における車外へのドライバの注意状態の推定

町井謙一, 大門樹, 寺田佳久

日本機械学会関東支部第18期総会講演会（千葉県習志野市） ,

2012年03月

口頭発表（一般）, (社)日本機械学会関東支部

自動車運転時に伴う覚醒度低下において,車外の様々な視対象に対するドライバの注意状態を眼球停留関連電位に基づいて推定した．ドライビングシミュレータを利用して,高速道路におけるドライバの覚醒度低下を再現し,同時に運転中の車両挙動や脳波,運転に関わる内生報告などのデータ計測を行った．α波パワー,事象関連電位のラムダ振幅値等を抽出・分析した結果,覚醒度が低下しつつある運転状態において,α波パワーの増加と比較して,眼球停留関連電位のラムダ反応のピーク振幅値の減少がやや早い段階で現れることが示唆された．

自動車運転時のドライバの覚醒度低下と眼球停留関連電位の関係

町井謙一, 大門樹，寺田佳久，川西祐嗣

自動車技術会2011年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2011年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

TFT液晶インストルメントパネルの情報表示方法に関する基礎的研究

狩野博貴, 三田貴之, 大門樹，アリウィドド，岩崎弘利

自動車技術会2011年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2011年10月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

Influence of Brightness and Traffic Flow on Driver's Eye-Fixation-Related Potentials

寺田佳久,森川幸治,川西祐嗣,田容旭,大門樹

The 14th International Conference Human-Computer Interaction(HCII2011) （フロリダ） ,

2011年07月

口頭発表（一般）

環境要因やドライバディストラクションが眼球停留関連電位(EFRP)に及ぼす影響について検討した．環境要因として明るさと交通状況が設定され，動揺装置付きドライビングシミュレータを利用して，認知タスクと運転タスクの両方を同時に実施する際の被験者の脳波を計測した．収集された脳波をサッケードに基づいて加算処理してEFRPを抽出し，環境の明るさと交通状況がEFRPの振幅とドライバディストラクションの関係を検討した．その結果，本研究で設定した明るさや交通状況の違いによってEFRPのラムダ反応の振幅は影響されず，EFRPがドライバディストラクションに対する安定的な指標であることを示した．

自動車運転時の会話による注意散漫が眼球停留関連電位に及ぼす影響

森川幸治, 寺田佳久, 中田透, 田容旭, 大門樹

第25回人工知能学会全国大会（岩手県盛岡市） ,

2011年06月

口頭発表（一般）, (社)人工知能学会

注意散漫状態が会話状況によって引き起こされる状況に着目し，運転者が会話を行う場合における会話の難易度の変化が，眼球停留関連電位（EFRP）のラムダ反応へ与える影響を二重課題法で評価した．その結果，記憶想起を含む会話では単純な会話と比較してラムダ反応の振幅が減少することを見出した．記憶想起を含む会話状況では，運転に配分される注意資源が減少することを示唆した．

前方車減速時における前方衝突警報の事故低減効果について

中島博人, 小川原也, 喜瀬勝之, 山代真太朗, 大門樹

自動車技術会2011年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2011年05月

口頭発表（一般）, 公益社団法人自動車技術会

紙地図と二輪車用ナビ利用時におけるライダーの経路選択行動の比較分析

椿本幸介，大門樹

シンポジウムモバイル2011 （茨城県つくば市） ,

2011年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

ライダーが，紙地図や簡易ナビ，二輪用ナビを利用して土地勘のない目的地まで経路選択する状況を対象として，ライダーの経路選択行動に伴う交差点の同定のしやすさ，走行中の迷走や誤走に対する不安感，情報を収集する際の負荷等の主観評価を用いた基礎的なデータに加えてライダーの視認行動データを収集し，紙地図や簡易ナビ，二輪車用ナビを用いた場合のライダーの心理的影響や情報手段に対する視認時間・視認頻度の比較分析を行った．

カーナビゲーション画面視認時における高齢ドライバーの視認探索特性－地図画面の構成要素とランドマーク探索時間の関係－

小堀恒平，大門樹

シンポジウムモバイル2011 （茨城県つくば市） ,

2011年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

カーナビゲーション画面上の周辺施設情報を取得する時間に影響を与える地図の構成要素の条件について検討した．ドライビングシミュレータを利用した実験では，実験参加者に運転操作を行わせながら，カーナビゲーション画面上の特定のランドマークを見つけてタッチするタスクを実施した．実験条件は特定するランドマークの大きさや色，位置や，他のランドマークの密度や大きさの組合せで構成された．得られた実験データに基づいて，高齢ドライバーと若年ドライバーの比較検討を行った．

低覚醒度・脇見状態における前方車減速時の衝突回避行動に関する基礎的研究

山代真太朗, 大門樹，中島博人, 小川原也, 喜瀬勝之

2010年度社団法人自動車技術会関東支部学術研究講演会（神奈川県横浜市） ,

2011年03月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会関東支部

ドライバの低覚醒度状態および脇見状態における前方車減速時の衝突回避行動について検討した．動揺装置付きドライビングシミュレータを利用して，低覚醒度状態や脇見状態，比較的覚醒度の高い状態での運転を再現し，各状態におけるドライバの衝突回避行動の特徴，特にアクセル・ブレーキのペダル操作に着目して分析し，各状態におけるペダル操作の時間遅れや反応遅れとの関係を検討した．

二輪車における経路誘導情報がライダーに与える影響に関する研究

椿本幸介, 大門樹

2010年度社団法人自動車技術会関東支部学術研究講演会（神奈川県横浜市） ,

2011年03月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会関東支部

ライダーが，紙地図や簡易ナビ，二輪用ナビを利用して土地勘のない目的地まで経路選択する状況を対象として，ライダーの経路選択行動に伴う交差点の同定のしやすさ，走行中の迷走や誤走に対する不安感，情報を収集する際の負荷等の主観評価を用いた基礎的なデータを収集し，紙地図や簡易ナビ，二輪車用ナビを用いた場合のライダーの経路選択行動の比較分析を行った．

Effects on Eye-Fixation Related Potentials by Driver's Conversation and Visual Search

寺田佳久, 中田透，森川幸治，田容旭，大門樹

The 17th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （釜山, 大韓民国） ,

2010年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

ドライバの会話や視覚探索が眼球停留関連電位(EFRP)に及ぼす影響について検討した．ドライビングシミュレータを利用して，運転タスクと認知タスクの両方を同時に実施する被験者の脳波を計測した．認知タスクは会話，視覚探索，携帯電話の操作の3種類のタスクとした．収集された脳波をサッケードに基づいて加算処理してEFRPを抽出し，EFRPの振幅とドライバディストラクションの関係を検討した．その結果，多くの注意が必要とされる認知タスクを実施する際に，EFRPのラムダ反応の振幅が減少することを明らかにし，またEFRPを利用してドライバディストラクションを判断・評価することについて議論した．

運転中のカーナビゲーション操作による有効視野への影響に関する基礎的検討

三田貴之, 大門樹，田容旭, アリウィドド，岩崎弘利

自動車技術会2010年秋季学術講演会（福岡県北九州市） ,

2010年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

自動車運転時における注意散漫，明るさ及び交通状況が眼球停留関連電位に及ぼす影響

川西祐嗣, 田容旭, 大門樹，寺田佳久，森川幸治

自動車技術会2010年秋季学術講演会（福岡県北九州市） ,

2010年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

鉄道乗換時の負担感を低減させるサービス構築のための基礎的検討－乗換時負担感のモデル化と映像・音楽提供による負担感への効果の検討－

小堀恒平，山代真太朗，赤松幹之，佐藤稔久，大門樹

日本人間工学会第51回大会（北海道札幌市） ,

2010年06月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

鉄道乗換時の負担感を低減させるサービス構築のために，負担感のモデル化及びモデルに基づくサービスの実験的検討を行った．負担感のモデル化では，共分散構造分析を用いて４種類の負荷で構成されるモデルを考案した．さらに乗換時の負担感を低減させるサービスとして，乗換時に音楽・映像を提供することを想定し，その効果をモデルに基づいて検討した．本研究で実施したアプローチは，乗換時のサービスを構築する上で有用であることが示唆された．

注意散漫と道路環境が眼球停留関連電位に与える影響に関する考察

中田透, 寺田佳久, 森川幸治, 田容旭, 大門樹

自動車技術会2010年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2010年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

ドライビングシミュレータを用いた模擬運転状況においてドライバの注意散漫状態を再現し，運転走行中の道路環境の違いが眼球停留関連電位（EFRP）に及ぼす影響について実験検討した．実験では，運転に注意を向けている状態（運転集中状態）とそうでない状態（注意散漫状態）を被験者に課して運転走行させ，その際のEFRPの計測可能性やリアルタイムな検出性能，ドライバの注意状態とEFRPの関係について検討を行った．実験検討を通じて，EFRPを利用したドライバの注意散漫状態の検出について報告した．

シミュレータを用いた個人移動体の自動運転時の不安感と情報量の検討

田容旭，大門樹，一瀬真依

シンポジウムモバイル2010 （愛知県名古屋市） ,

2010年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

移動中の情報提供やコミュニケーションなどの機能を装備する個人移動体(コ・モビリティ・ビークル)のHMIの開発を目的として自動運転が可能なシミュレータを製作した．若年者や高齢者の乗員がコ・モビリティ・ビークルを利用する際，起こりうる状況を再現し，乗員の不安感と呈示情報量を比較・意見を求めた．本研究によって得られたデータから，コ・モビリティ・ビークルと人間のインタラクションの設計に活用できる結果について紹介する．

小型電動自動車および電動車椅子の自動運転時における乗員の視線・不安感に関する研究－コ・モビリティ・シミュレータ製作のための基礎的検討－

大門樹，大前学，田容旭，岡野清紀

シンポジウムモバイル2010 （愛知県名古屋市） ,

2010年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

移動中の情報提供やコミュニケーションなどの機能を装備する次世代型電気自動車(コ・モビリティ・ビークル)のHMIの開発のためのシミュレータ製作および走行中の乗員の不安感の検討を目的として，自動運転やリモート運転などの機能を装備した小型電動自動車と電動車椅子を用いて，試験走路内に設定された様々な路面状況を自動運転やリモート運転により走行する被験者実験を行った．本論文では，各車両における路面状況と不安感・視線方向の関係について考察し，コ・モビリティ・シミュレータの仕様を検討した．

道路施策評価を支援するモバイルDSの構築

三好孝明，宗広裕司，日端隆之，柴田昌弘，大門樹

ITSシンポジウム2009 （広島県広島市） ,

2009年12月

ポスター発表, ITSジャパン

近年，DSRCの整備や情報板の高度化など，ICT技術の進展によって路上におけるドライバへの情報提供は充足されつつあるが，複数の連続する情報を周囲の交通状況や道路環境に配慮しながら認識する必要があるため，ドライバに対する負担が大きくなっているのが現状である．このような状況の中，ドライバの運転負荷が考慮可能なドライビングシミュレータ(DS)を評価ツールとして広く活用するために，汎用性や可搬性を高めた簡易DS(モバイルDS)を構築した．モバイルDSの概要と文字情報板表示内容の判読性評価への応用事例について報告した．

道路施策評価を支援するモバイルDSの構築

宗広裕司, 三好孝明, 大門樹, 上田有利

第28回日本道路会議（東京都千代田区） ,

2009年10月

口頭発表（一般）, 社団法人日本道路協会

道路施策における効率的な事業の実施やアカウンタビリテに対する重要性が増しており，道路管理者は，PDCAサイクルに基づく客観的かつ効果的な施策実施やユーザへの分かりやすい説明が求められている．本研究では，個別施策の事前評価や分かりやすい説明手法としてドライビングシミュレータ(DS)の活用を検討した．さらに道路施策の評価に広く生かせることを目的として，市販ソフトウェアやコンパクトな機器で構成し，汎用性や可搬性を向上させた簡易DS(モバイルDS)を構築し，それらの機能について報告した．

安全走行支援サービスのためのITS車載機搭載/非搭載の先行車が後続のドライバに与える影響に関する研究

常盤尚正, 大門樹

自動車技術会2009年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

2009年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

ITS車載機による安全走行支援サービスの導入過渡期においてITS車載機搭載車/非搭載車の混在状況がドライバの運転行動や運転心理に与える影響について検討した．ドライビングシミュレータを使用して，先行車および後続車のITS車載機搭載の有無や可変情報板の利用が，後続車のドライバの速度制御やブレーキ操作，ブレーキ準備行動に与える影響を比較検討するとともに，ITS車載器普及過渡期を想定した場合のITS車載器非搭載車への情報提供方法として可変情報板を利用することの効果についても比較検討し報告した．

ドライビングシミュレータを活用したヒューマンインタフェースの設計・評価

大門樹

第7回JARI・ITSセミナー「ITSにおけるドライビングシミュレータの活用」（東京都港区） ,

2009年09月

公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等, (財)日本自動車研究所

複数の情報提供サービスを搭載した車載器のHMIに関する検討

河井真知子, 大門樹

シンポジウムモバイル2009 （京都府京都市） ,

2009年03月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

様々な情報提供サービスが車載情報システムに搭載された場合に，情報呈示時の喚起音の階層化がドライバ行動に与える効果を検討した．各サービスの重大性・緊急性に応じて異なる喚起音を用いた場合と喚起音を階層化しない場合について，非高齢ドライバおよび高齢ドライバを対象にドライビングシミュレータ実験を実施し，ドライバ行動に与える影響や情報内容に関する対応行動などを比較・評価した．その結果，いずれのドライバに対しても情報呈示時の喚起音の階層化を導入することにより，重大性・緊急性の高い情報呈示時に適切な運転行動を促せることが確認された．

高速道路における路車協調型安全運転支援システムのドライビングシミュレータによる評価

藤村嘉一，木間俊宏，大門樹，上條俊介

ITSシンポジウム2008 （千葉県津田沼市） ,

2008年12月

口頭発表（一般）, ITSジャパン

本論文では,著者らがこれまでに開発している高速道路において渋滞の情報をドライバに提供する路車協調型の安全運転支援システムのドライビングシミュレータによる評価について述べている。評価では,システムがドライバに対して渋滞に関する警告を正しく提供する場合(正報)と,渋滞時に警告を正しく提供できない場合(欠報)におけるドライバの運転行動計測,およびアンケートによる主観評価を行っている。これらの評価の結果,本システムによる情報提供および欠報がドライバの運転行動に与える影響が明らかにされている。

Study on Effects of Augumented Reality Used in In-Vehicle Navigation Systems Measured by ERP

古畑紀子, 及川拓飛，足立篤志，大門樹

ITS世界会議（ニューヨーク, アメリカ合衆国） ,

2008年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ERTICO, ITS Japan

拡張現実感(Augmented Reality)を利用したカーナビゲーションの経路誘導情報の効果を検討するために，反応時間や正答率，主観評点，認知処理の観点から事象関連電位(ERP)を利用した２つの実験を実施した．実験１では，実道走行時の前方映像に拡張現実感による経路誘導情報を重ねて呈示した場合と大型ドライビングシミュレータの前方CG映像に拡張現実感による経路誘導情報を重ねて呈示した場合について比較検討し，実道の映像とドライビングシミュレータのCG映像でほぼ同様な傾向を示すことを明らかにした．実験２では，実験１と同様な前方CG映像に対して，拡張現実感による経路誘導情報が先行車にオーバーラップして呈示される場合とオーバーラップしないで呈示される場合について検討した．その結果，ERPについては，実験装置によるアーチファクトが大きく混入したため，十分な検討には至らなかったが，オーバーラップさせた場合の方が，オーバーラップさせない場合と比較して，反応時間が早く，経路判断に関する正答率も高いことを明らかにした．

車載情報提供サービスにおける喚起音の階層化がドライバ行動に与える効果に関する研究

河井真知子, 大門樹

自動車技術会2008年秋季学術講演会（京都府京都市） ,

2008年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

様々な情報提供サービスが車載情報システムに搭載された場合に，情報呈示時の喚起音の階層化がドライバ行動に与える効果を検討した．各サービスの重大性・緊急性に応じて異なる喚起音を用いた場合と喚起音を階層化しない場合，さらに社会実験で試験運用されている音声を用いた場合について，非高齢ドライバを対象としてドライビングシミュレータ実験をそれぞれ実施し，ドライバ行動に与える影響を計測・評価した．その結果，階層化された喚起音および音声を用いた場合は，階層化されていない喚起音を用いた場合よりも，重大性・緊急性の高い情報提供サービス呈示時に適切な運転行動を促せることを示した．また音声の多用は重大性・緊急性の高い情報提供サービスを重大性・緊急性の低い情報提供サービスに混同させてしまう可能性があることを示した．

拡張現実感（ＡＲ）を利用した経路誘導情報がドライバ行動に与える影響に関する研究

古畑紀子，大門樹

シンポジウムモバイル2008 （東京都江東区） ,

2008年07月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

ウィンカ操作に基づいた経路誘導システムの追加情報呈示に関する基礎的研究

大門樹，岡田亮，田容旭，岩崎守男，岸八潮

シンポジウムモバイル2008 （東京都江東区） ,

2008年07月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

外回り交差点がドライバの運転行動に与える影響に関する研究

戸澤毅，松本修一，大門樹，川嶋弘尚

第34回土木計画学研究発表会（春大会）（北海道札幌市） ,

2008年06月

口頭発表（一般）, 社団法人土木学会

国道14号幕張4丁目交差点では、平成16年から2年連続で交通事故発生件数が千葉県ワースト1位となるなど交通事故が多発している。これは外回り方式という右折方法を取る交差点の構造に問題があると考えられており、レッドゾーン戦略の一環として改良工事が計画されている。そこで本研究では、幕張4丁目交差点を対象として交差点改良前後における従道路からの右折時の運転行動の安全性及びそれに伴う交通流の変化を定量的に評価するための実験を行った。実験はドライビングシミュレータ及びトラフィックシミュレータを活用し、ドライバの運転行動や主観評価、及びネットワーク全体の交通流を求めた。交差点改良は右折行動時の安全性を高め、ドライバに対する精神的負荷を低減させることが可能になることがわかった。また、それに伴う大幅な交通流の悪化もないことが示唆された。

高速道路における路車協調安全運転支援システムのドライビングシミュレータによる評価

藤村嘉一，木間俊宏，大門樹，上條俊介

電子情報通信学会技術研究報告（京都府京都市） ,

2008年03月

口頭発表（一般）, 電子情報通信学会

高速道路における路車協調安全運転支援システムのドライビングシミュレータによる評価

藤村嘉一，木間俊宏，大門樹，上條俊介

電気学会ITS研究会資料（京都市京都府） ,

2008年03月

口頭発表（一般）, 電気学会

衝突防止支援における情報呈示の階層化がドライバ行動に与える影響に関する研究

加藤久雄, 大門樹

自動車技術会2007年秋季学術講演会（京都府京都市） ,

2007年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

An Analysis on the Causes of Head-on Collisions through Long-term Data Collection of Near Miss Incidents at Unsignalized Intersections

山崎勲，畠中秀人，山中英生，三谷哲雄，大門樹，保坂明夫

The 14th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （中国，北京） ,

2007年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

左側通行の道路環境に慣れていない外国人ドライバの経路誘導情報を検討するために，６種類の経路誘導情報を提供し，その注視行動や運転行動，内生報告を分析した．実験では，ドライビングシミュレータを利用して欧州と米国出身の運転免許を所有する留学生に市街地での運転を行わせ，経路誘導情報を利用して目的地まで到達するよう指示した．経路誘導情報は，紙地図，矢印情報，音声付き矢印情報，カーナビゲーションによる経路誘導情報の３種類であるが，音声や文字を日本語と英語の２種類を用意し，実験条件を６条件とした．その結果，英語音声付き矢印情報を利用した際に，他の情報と比較して，運転負荷が低く，また安定した運転挙動が観測されたことから，従来のカーナビゲーションシステムによる情報提供では，外国人ドライバに適切な運転行動を促進できない可能性があることが示唆された．

実道観測とDS実験に基づいた見通しの悪い無信号交差点でのドライバエラーの分析

大門樹, 山中英生, 三谷哲雄, 山崎勲, 有住正人, 宗広裕司

自動車技術会2007年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2007年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

外国人のモビリティ向上のための車内経路誘導情報に関する研究

田容旭, 大門樹, 川嶋弘尚

シンポジウムモバイル2007 （兵庫県神戸市） ,

2007年05月

口頭発表（一般）, NPO法人モバイル学会

一時的に日本で運転する外国人旅行者のモビリティ向上を目的として，カーナビゲーションにおける地図情報と矢印情報の切替を３種類の方法で行った場合に，これらの方法が外国人ドライバの運転行動に与える影響を比較検討した．ドライビングシミュレータを用いた実験により，目的地到達までの外国人ドライバの経路選択や運転行動を，主観評価や視認行動，運転操作に基づいて評価した．

ドライビングシミュレータを活用した出会い頭事故のヒューマンエラー分析と対策の提案

宗広裕司，山崎勲，大門樹，有住正人

第34回土木計画学研究発表会（秋大会）（香川県高松市） ,

2006年12月

口頭発表（一般）, 社団法人土木学会

無信号交差点における出会頭事故削減を目的として、ドライビングシミュレータを利用したドライバ挙動の計測および実際の交差点にて出会頭でヒヤリハットを起こした車両やドライバの挙動の観測を行い，通常走行の車両挙動等との比較を行った．それらの比較に基づいて，出会い頭事故の要因に関する抽出・検討を行い，ドライバの認知エラー対策としてインフラと車両の協調による新たな情報提供サービスを提案し，その有効性について考察した．

A Study on Visual Attention of Eye Fixations between Six Types of Driving Assistant Information

田容旭，大門樹，川嶋弘尚

The 13th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （イギリス，ロンドン） ,

2006年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

AHSによる聴覚情報がドライバ行動に与える影響に関する研究 -若年ドライバと高齢ドライバの回避行動の特徴-

加藤久雄，大門樹

自動車技術会2006年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2006年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

様々な経路誘導情報に基づいた外国人ドライバの運転行動に関する基礎的検討

田容旭，岡田亮，大門樹，川嶋弘尚

自動車技術会2006年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2006年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

AHSの動画像情報を利用したドライバの右折行動に関する研究 -動画像情報の解像度と対向右折車の有無がドライバの右折行動に及ぼす影響-

福田哲也，大門樹

自動車技術会2006年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2006年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

無信号交差点のヒヤリハット分析による出合い頭事故要因の検討

有住正人，山中英生，三谷哲雄，大門樹，牧野浩志

第33回土木計画学研究発表会（春大会）（宮城県仙台市） ,

2006年06月

口頭発表（一般）, 社団法人土木学会

無信号交差点における出会頭事故削減を目指し，車載器の地図情報を活用する静的情報提供による安全支援サービスおよび車両検知センサと路車間通信を組合わせる動的情報提供による安全支援サービスの実現方式を検討した．これら事故削減対策の有効性や実現性を明確にするために、ドライビングシミュレータを利用したドライバ挙動の計測および実際の交差点にて出会頭でヒヤリハットを起こした車両やドライバの挙動の観測を行い，通常走行の車両挙動等との比較を行った．それらの比較に基づいて，出会い頭事故の要因に関する抽出・検討を行い，安全支援サービスの実現方式について考察した．

Investigation on Drivers’ Behaviour while Approaching an Intersection: Comparison between Real and Simulated Driving

佐藤稔久，赤松幹之，大門樹

Driving Simulator Conference Asia/Pacific 2006 （茨城県つくば市） ,

2006年05月

口頭発表（一般）, 社団法人日本機械学会

交差点を右折しようとするドライバがその交差点に近づく際，アクセルペダルのリリース状態やブレーキペダルに足を載せただけの状態（ブレーキ準備）などの準備行動をドライビングシミュレータ実験と実道実験の間で比較検討した．その結果，アクセルペダルのリリース時の交差点までの残り距離や残り時間は，ドライビングシミュレータ実験よりも実道実験の方が短かったが，アクセルリリースからブレーキ準備までの遅れ時間に違いは見られなかったことから，ドライビングシミュレータの方が早いタイミングで減速行動を開始していることが明らかになった．また，これらの準備行動に基づいて，ドライバの準備行動における個人差の有無や推定の可能性について議論した．

Study on Safety Assist Information of Advanced Cruise-Assist Highway Systems (AHS) using VICS in Blind Curve Section of Urban Expressway

大門樹，牧野浩志，水谷博之，宗広裕司

Driving Simulator Conference Asia/Pacific 2006 （茨城県つくば市） ,

2006年05月

口頭発表（一般）, 社団法人日本機械学会

都市内高速道路の見通し不良区間における追突事故に対する安全支援として，VICSを利用したAHSによる情報提供の効果をドライビングシミュレータ実験により検討した．実験では，見通し不良区間において車線閉塞の状態を発生させ，その区間に進入する前にVICS搭載カーナビゲーションを通じて，安全支援の情報を呈示した際のドライバの運転行動や視認行動，驚きの有無などの内生報告を計測した．その結果，VICSを利用したAHSによる情報提供を行うことで，ドライバに回避行動を促せることが確認され，実道実験を行う上で効果が期待できることを示した．

カーナビゲーションシステムの経路誘導における視聴覚情報の動的配分の検討に関する研究

宮川英之, 大門樹

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」2006 （愛知県名古屋市） ,

2006年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

道路環境や交通環境，ドライバの運転特性を考慮したカーナビゲーションの情報提供に関する検討として，運転中に適切な視聴覚情報の配分の基礎的検討を行った．実験では，周辺を走行する他車両の数により影響される自車速度に基づいて２種類の交通環境を設定した，これらの交通状況において，視覚情報と聴覚情報を別々に呈示し実験を行い，走行場所や運転状況に適応した視聴覚情報の配分について考察した．

ドライバ特性に基づく車載情報機器を用いた出会い頭衝突防止支援に関する研究

石垣圭一, 大門樹

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」2006 （愛知県名古屋市） ,

2006年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

カーナビゲーションの利用を前提として，交差点部での出会い頭衝突に対する安全運転支援のための情報提供に関する基礎的検討を行った．実験では，ドライビングシミュレータを用いて安全運転支援のサービス対象となる交差点を走行するドライバーの運転行動を計測し，出会い頭事故衝突が発生する要因の抽出・検討した．その結果に基づいて，安全運転支援のための情報内容を作成し，再度，ドライビングシミュレータを用いて，安全運転支援のための情報提供が対象となる交差点を走行するドライバの運転行動に与える影響および情報提供の効果を考察した．

VICS車載器による安全運転支援情報の提供がドライバーに与える影響の検討

宗広裕司，牧野浩志，水谷博之，大門樹

第25回交通工学研究発表会（東京都千代田区） ,

2005年11月

口頭発表（一般）, 社団法人交通工学研究会

首都高速４号新宿線上りの参宮橋カーブでの渋滞末尾や事故停止車に起因する事故を低減するための新たな交通安全対策の一つとして，画像処理センサーが検知した渋滞や停止車両の情報を３メディアVICS対応車載器を通じてカーブ進入前の後続ドライバへ提供するAHS（走行支援道路システム）導入した際の情報内容とドライバの運転行動の関係を検討した．実験では，都市内高速道路における見通しの悪いカーブをドライビングシミュレータ上に再現し，見通し不良区間のカーブ内に停止車両が存在する場合にVICS車載器による情報提供がドライバ行動にどのような影響をもたらすのかを検討した．その結果，提示された情報の解釈でばらつきが見られたものの，視認行動や情報確認後の運転行動においておおむね適切な認知・判断が行われていることが確認された．また心理面および運転挙動面において情報提供がドライバに与える悪影響は見られないことが確認された．

心電図のR-R間隔データを用いた時系列解析によるQT延長症候群の失神発作発症に関する研究

白鳥歩，大門樹，川嶋弘尚，森川良行，豊間博

日本人間工学会第35回関東支部大会（東京都千代田区） ,

2005年10月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

突発的な失神を起こす可能性を秘めているQT延長症候群の患者に焦点を当て，QT延長症候群における失神発作を起こしやすい人と失神発作を起こしにくい人を判別するための手法を検討した．解析では，各患者から得られた24時間の心電図におけるR-R間隔データに対して，ARモデルを当てはめ，ARモデルの特性方程式における特性根の配置を考察した．その結果，失神発作を起こしやすい人と起こしにくい人で特性根の配置に異なる特徴が見られ，特性根の配置に基づいて失神発症の判別を行える可能性が示唆された．

交差点部AHSにおける情報提供のためのドライバの右折行動に関する基礎的研究

福田哲也，大門樹

日本人間工学会第35回関東支部大会（東京都千代田区） ,

2005年10月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

交差点部AHSの右折衝突防止支援システムでの適切な情報提供を検討するために，ドライビングシミュレータを用いたドライバの右折行動の検討を行った．その結果，対向右折車が不在の場合と比較して，対向右折車として大型車が存在する場合は，ドライバの視認行動が対向車線の方向に偏って視認する傾向が見られ，さらに対向直進車群における短いギャップを受理する傾向が観測された．また，その間，横断歩道方向への視認が極端に少なくなる傾向も観測され，対向直進車の状況把握が容易でない状況下では，ドライバのギャップの受理や周辺への注意配分が不適切な状態となり，情報提供による支援を行う場合に．ドライバのこのような特性を考慮した設計が必要であることを報告した．

動揺装置付きドライビングシミュレータ使用前後における脳波への影響に関する基礎的研究

滝瀬寛充，大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第35回関東支部大会（東京都千代田区） ,

2005年10月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

被験者がドライビングシミュレータ酔いを生じた場合の認知情報処理過程に関する特徴を検討するために，脳波における事象関連電位（ERP）やSimulator Sickness Questionnaire (SSQ)による計測実験を行った．その結果，ERPにおけるP100やP300の振幅の低下や潜時の増大が生じ，シミュレータ酔いを生じた際に視覚情報処理の機能低下が発生する可能性が示唆された．また，SSQによる視覚情報処理の機能低下の状態推定についても考察した．

VICSを利用したAHSの情報内容の精度がドライバ行動に与える影響に関する研究

大門樹

自動車技術会2005年秋季学術講演会（福岡県福岡市） ,

2005年09月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

衝突防止支援システムの情報内容の精度に基づいたドライバのリスク知覚に関する研究

大門樹

ヒューマンインタフェースシンポジウム2005 （神奈川県藤沢市） ,

2005年09月

口頭発表（一般）, 特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会

都市内高速道路のブラインドカーブなど見通し不良区間において，路肩に停車中の故障車や車線を閉塞している事故車などの事象を，VICSを利用したAHSによる衝突防止支援により後続車のドライバに情報提供する際，AHSにより提供される情報内容の精度がドライバのリスク認知に与える影響や情報内容から推測した事象と実際に遭遇した事象との一致性，ドライバの衝突回避行動への影響など，ドライビングシミュレータを用いた実験により検討を行った．

PROPOSAL OF HUMAN INTERFACES FOR ENTRAL CONTROL DEVICES OF HOME NETWORK APPLIANCES BASED ON ELDERLY USERS' COGNITIVE PROCESS

佐藤稔久，清水麻衣子，大門樹，川嶋弘尚

The 5th Conference on Gerontechnology （愛知県名古屋市） ,

2005年05月

口頭発表（一般）, International Society for Gerontechnology

ユーザの認知モデルに基づいて，情報家電の集中コントロール端末におけるヒューマンインタフェースを検討した．実験では，若年者と高齢者の各12人にエアコンのタイマー設定やビデオの録画予約に関する操作タスクを行わせた．従来の操作リモコンへの操作行動と認知過程の研究に基づいて集中コントロール端末のプロトタイプを開発し，従来の操作リモコンと集中コントロール端末のユーザビリティ評価を行った．その結果，従来の操作リモコンは，高齢者の認知行動に適合しておらず，若年者のものとは異なることが示唆された．一方，集中コントロール端末では高齢者の認知行動に対して十分適合していることが示唆された．

聴覚障害者のためのカーナビゲーションの経路誘導に関する初期的検討

川島健, 大門樹

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」2005 （神奈川県横浜市） ,

2005年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

カーナビゲーションにおける聴覚障害者への適切な経路誘導情報の設計を目的として，聴覚障害者の経路選択に関する基本特性を認知地図の概念と言語プロトコル法を用いて抽出した．実験では，マップスケッチ法により，聴覚障害者が聴覚障害者に対して経路指示を地図を用いて行う場合にどのような事物が利用されるのかを検討し，さらに運転免許を所有する聴覚障害者にある目的地までの経路選択を行わせ，発問法に基づいて目的地到達に必要な情報を土地勘のある同乗者から収集するよう指示した．これらの実験を通じて得られた結果について，カーナビゲーションを日常利用している聴覚障害者と議論を行い，聴覚障害者に対して適切であると考えられる経路誘導情報について考察した．

衝突防止支援システムの情報の不正確さがドライバ行動に与える影響に関する研究

真瀬弘敬, 大門樹

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」2005 （神奈川県横浜市） ,

2005年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

カーナビゲーションにおけるVICS機能を用いた衝突防止支援の情報提供に関して，その原因となる故障車や事故車の存在の違いが明確でない情報や故障車の存在に対して事故車が存在する情報など，情報の不正確さがドライバ行動に与える影響について検討した．実験ではドライビングシミュレータを用いて，都市内高速を走行中に，カーブでの見通し不良区間に故障車や事故車が存在する場合に，不正確な情報をドライバに提供し，その際の運転行動や事象に対するリスク認知の特徴を抽出した．

カーナビのメニュー階層構造がドライバー習熟適応性に及ぼす影響

佐藤稔久, 大門樹，川嶋弘尚

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」2005 （神奈川県横浜市） ,

2005年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

カーナビゲーションの操作に関するドライバ習熟促進要件を明らかにするために，操作インタフェース要件がドライバ習熟適応性に及ぼす影響を検討した．ドライバ習熟適応性として，カーナビゲーションの適切な操作方法に関する操作的側面に注目し，メニュー階層構造における階層数と各階層の項目数の組み合わせが若年ドライバや高齢ドライバの習熟適応性に対してどのような影響を与えるのかをドライビングシミュレータを用いた反復実験により検討した．

ITSにおけるヒューマンインタフェース

大門樹

アーゴデザイン部会・情報社会人間工学研究部会（神奈川県逗子市） ,

2005年03月

口頭発表（招待・特別）, 日本人間工学会

Driving Characters and Preliminary Modeling When the Driver who is Used to Driving Left-hand Car Drives a Right-hand

田容旭，大門樹，川嶋弘尚

The 11th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （愛知県名古屋市） ,

2004年10月

ポスター発表, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

右側通行や左側通行といった各国の交通システムの違いによるドライバの運転感覚の違い，違和感があることが報告されていることから，右側通行に慣れたドライバと左側通行に慣れたドライバが，左側通行の交通環境においてある目的地までの運転走行を行う場合の適切な情報提供に関する基礎的な検討を行った．実験では，ドライビングシミュレータを利用し，８人の日本人ドライバと７人の韓国人ドライバにある目的地までの運転走行を行わせた．経路誘導情報として，ペーパーマップ，車載機による矢印表示，市販のカーナビゲーションによる経路誘導の３つを用意した．目的地までの運転走行中は，ドライバの運転操作や視認行動を計測し，実験終了後には運転走行や経路誘導に関する主観的評価を行った．それらの結果に基づいて，左側通行の交通環境下における経路誘導の種類と右側通行ドライバの特性の関係を考察し，運転支援システムに考慮すべき要素の検討を行った．

Effects of In-Vehicle Vocal Display for Prevention of Collisions with Crossing Pedestrians of AHS at an Intersection

大門樹，川嶋弘尚

The 11th World Congress on ITS (Intelligent Transport Systems) （愛知県名古屋市） ,

2004年10月

ポスター発表, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

交差点を右折する際に横断歩道上の歩行者や自転車との衝突防止を目的として，交差点部AHSに基づいた車載音声呈示の効果について検討した．実験では動揺装置付きドライビングシミュレータを利用し，車載音声呈示の利用が，自発光式道路鋲のみの利用，車載音声呈示と自発光式道路鋲の両方の利用と比較して，ドライバの右折行動に効果的であるかを検討した．その結果，車載音声呈示と自発光式道路鋲による協調支援が横断歩道上での衝突を減少させ，また右折時に伴うドライバの運転負担を低減させることを示した．

高齢者の特性を考慮した情報家電ヒューマンインタフェースに関する基礎的研究

清水麻衣子，佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

ヒューマンインタフェースシンポジウム2004 （京都府京都市） ,

2004年10月

口頭発表（一般）, 特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会

高齢者の特性に基づいて情報家電システムの新たなインタフェースに関する提案を行っている．実験では，炊飯器やエアコン，ビデオデッキに対する４種類のインタフェースを設定し，これらのインタフェースを通じて，各家電におけるタイマー設定など典型的な操作を高齢被験者および若年被験者に行わせた．また比較のため，各家電の従来のインタフェースを通じて同様な操作も行わせた．各インタフェースのユーザビリティは操作行動や主観的評価の観点から分析評価された．その結果，提案したインタフェースでは，すべての操作を早い時間で完了することが可能であり，特にエアコンやビデオデッキのような操作手順の多い操作ほどその効果が見られた．情報家電の効果的なインタフェースを設計するにはユーザの年齢だけでなく，操作手順数も考慮に入れて設計する必要があることを報告した．

Effects of Display Arrangement for Multiple Warning Environment of In-Vehicle Information Systems on Driving Performance

志岐堅太郎，佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

2004 IEEE Intelligent Vehicles Symposium （イタリア，パルマ） ,

2004年06月

ポスター発表, IEEE Intelligent Transportation Systems Counsil

ドライバに複数の情報を適切に提供するためには，情報呈示のための方法を確立する必要があることから，前方障害物警報と後側方警報の両方が同時にドライバに呈示される事象を対象にして，情報の呈示位置を空間的に配置することがドライバに対してどのような効果をもたらすのかを検討した．実験では，ドライビングシミュレータを用いて，情報の呈示位置を空間的に配置したいくつかの運転環境において，前方障害物警報と後側方警報の両方が同時に発生するような事象を再現し，運転操作や視認行動，主観的評価の観点からドライバの運転行動を，分析した．その結果，衝突回避のためのレーンチェンジの方向に依存するものの，ある特定の情報呈示の配置に対してドライバが周辺状況を容易に判断できることを報告した．

Age Differences in Behavioral and Visual Characteristics while Driving with Narrow Road Driving Assistance System

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹

2004 IEEE Intelligent Vehicles Symposium （イタリア，パルマ） ,

2004年06月

ポスター発表, IEEE Intelligent Transportation Systems Counsil

先進安全自動車の機能の１つである狭路走行支援システムのためのヒューマンインタフェースを利用する際の若年ドライバと高齢ドライバの行動特性や視認特性について検討している．実験では動揺装置付ドライビングシミュレータを利用し，住宅地内に存在する狭路を運転し，駐車車両や電柱を避けながら通過するタスクを６人の若年ドライバと６人の高齢ドライバに行わせた．自車両と障害物，推奨経路の関係を表示するインタフェースを用いた運転に関して，運転操作や視認行動の点から高齢ドライバと若年ドライバの行動を比較検討した．狭路走行支援システム使用時のこれらの各評価結果とドライバの認知過程の分析結果に基づいて，より適切だと考えられる情報提供方法を提案し，高齢ドライバの運転行動や視認特性に対するそのインタフェースの効果を検証し報告した．

携帯電話の予測変換入力における高齢者の操作特性に関する基礎研究

平野賢, 大門樹, 豊田興太郎

日本人間工学会第45回大会（埼玉県比企郡鳩山町） ,

2004年06月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

高齢者における携帯電話の文字入力操作について，漢字変換の操作回数を低減する予測変換入力を利用した場合の操作特性に対する影響を検討した．実験では，携帯電話で文字入力を行ったことのない高齢被験者12名に対して文字入力作業を行わせた．その際のボタンを押下した回数や文字入力の困難さ等に関する主観的評価を行った．また，主観的評価で得られた文字入力の困難さに対する重回帰分析を行った．その結果，実際にボタンを押下した回数と主観的なボタンの押下回数が一致せず，文字入力の困難さは，ひらがなボタンの押下回数が大きく影響を及ぼしていることを報告した．

交通条件が車載ナビゲーションシステム操作の習熟適応性に及ぼす影響

佐藤稔久, 大門樹, 川嶋弘尚

自動車技術会2004年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2004年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

運転状況によるドライバの情報処理余裕容量の変化に基づいた情報サービスに関する研究

武田佳奈, 大門樹, 川嶋弘尚

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」（京都府京都市） ,

2004年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

直線走行時や交差点前後のような運転状況の変化に基づいて，ドライバの情報処理能力がどのように変化するかを二重課題法により計測し，情報処理能力が比較的高く計測された直線走行時と交差点右左折直後を対象として，運転中に可能な情報サービスの呈示情報量，情報処理タスク，呈示モダリティの組み合わせがドライバの運転行動や情報サービス遂行に与える影響について検討した．検討結果に基づいてITS等の情報サービスの可能性を考察した．

歩行者の経路誘導における情報提供方法に関する研究

赤尾剛義, 大門樹, 川嶋弘尚

シンポジウム「ケータイ・カーナビの利用性と人間工学」（京都府京都市） ,

2004年03月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学研究部会

歩行者の経路誘導におけて効果的な情報提供を検討するために，土地勘のある歩行者が土地勘のない歩行者に経路案内を行う際に利用する情報の種類や情報の利用方法を抽出した．その抽出結果に基づいて，ランドマーク，パスなどの認知地図の構成要素からなる模式図型情報やテキスト型情報をプロトタイプとして作成し，地図上に現在地を表示する現行の地図型情報との比較検討を行った．その結果，地図型情報と比較して，模式図型情報の有効性や現状での課題について報告した．

A Study on Instructing Information Based on Driving Character and Behavior when the Driver Who is Used to Driving Right-Hand Car Drives a Left-Hand

田容旭，大門樹，川嶋弘尚

SAE 2004 World Congress （アメリカ，デトロイト） ,

2004年03月

口頭発表（一般）, SAE International (SAE: Society of Automotive Engineers)

右側通行や左側通行といった各国の交通システムの違いによるドライバの運転感覚の違い，違和感があることが報告されていることから，右側通行に慣れたドライバと左側通行に慣れたドライバが，左側通行の交通環境を運転する場合の特性をドライビングシミュレータを利用して検討した．実験ではあらかじめ決められたコースを走行させ，走行中の運転操作，視認行動，皮膚抵抗反射を計測し，実験終了後，運転走行に関する主観評価を行った．その結果，視認行動では，左側通行に慣れたドライバは交差点右折時に水平方向に対して比較的広い範囲を視認しているのに対して，右側通行に慣れたドライバはそれよりも狭い範囲を視認していた．また，他の評価指標では，右側通行に慣れたドライバは左側通行に慣れたドライバに比べて，運転時の負担が高いことに起因するような結果が得られた．これらの結果に基づいて，右側通行や左側通行に対して抱く運転の違和感を適切にかつ安全に支援するシステムを設計するために考慮すべき要素のいくつかについて言及した．

Preliminary Study on Drivers' Adaptation to In-Vehicle Navigation Systems Based on Input Devices

佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

The 10th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （スペイン，マドリッド） ,

2003年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

車載ナビゲーションシステムの入力装置を利用する際のドライバの習熟適応性について検討した．８人のドライバにタッチパネルもしくはリモコンを操作させ，12回の実験を実施した．ドライバの特性を行動的側面や生理的側面，主観的側面からの評価に基づいて計測した．その結果，ドライバの習熟適応過程は３つのフェーズに分類されることが示唆された．また，リモコンやタッチパネルを利用することの効果とそれらの特徴について報告した．

Study on human interface of AHS using luminous lane markers or intersection collision avoidance

松本耕太郎，大門樹，川嶋弘尚

The 10th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （スペイン，マドリッド） ,

2003年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

自発光式道路鋲を利用した右折衝突防止支援と横断歩行者衝突防止支援の同時サービスに基づいて，走行支援道路システム（AHS）の情報サービスを行った場合のドライバの交差点右折行動を検討した．ドライビングシミュレータを利用した実験では，AHSの様々な情報システムに対してドライバがどのように右折するのか，また，それぞれの情報システムが若年ドライバや高齢ドライバに対して効果があるのかを計測した．その結果，いずれの情報システムも交差点右折時に伴う作業負担を減少させ，また衝突事象の削減に効果があったが，特に色変化型やバーグラフ型でその効果が高かったことを報告した．

The study on sensibility difference according to driving habit

田容旭, 大門樹, 川嶋弘尚

The 4th Japan-Korea International Symposium on Kansei Engineering （茨城県つくば市） ,

2003年10月

口頭発表（一般）, 日本感性工学会

運転に関して，右側通行や左側通行といった走行レーンの違いによる運転感覚の違いがあり，特に交差点ではそのような違いが顕著に現れると考えられていることから，日本で長期に渡って左側通行の運転経験を持つ日本人ドライバと，韓国で長期に渡って右側通行の運転経験があるが，日本での左側通行の経験のない韓国人ドライバに関して，左側通行での運転行動を行わせ，運転操作や皮膚抵抗反射，セマンティックディファレンシャル法による運転感受性に基づいて比較検討した．その結果，左側通行の経験のないドライバは，経験のあるドライバよりもステアリング操作量が多く，また走行速度が高い傾向がみられ，全体的には運転負担が高い傾向がみられた．特に皮膚抵抗反射では左側通行の経験のないドライバは直線走行時に比べて交差点右折時の作業負担が高い傾向が見られた．また，セマンティックディファレンシャル法で得られた主観評点に対して因子分析を行った結果，両者の間で異なる因子軸の構成に違いがあることを報告した．

RR間隔の非線形解析によるQT延長症候群失神発作発症に関する研究

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹，森川良行，豊間博

第18回生体生理工学シンポジウム（新潟県新潟市） ,

2003年10月

ポスター発表, 社団法人計測自動制御学会

QT延長症候群の失神発作発症の特徴を検討するため，失神発作を伴う患者と失神発作を伴わない患者のRR間隔データに対して時系列解析を行った．失神発作を伴う4例（QT延長・失神あり），失神発作を伴わない8例（QT延長・失神なし）及びQT延長症候群でない8例（QTなし）を対象に，24時間ホルター心電図記録を行い，サンプリング周波数800Hzで毎時間500beatのRR間隔データを抽出した． ARモデルを用いたスペクトル解析によるLF/HF，HFの変動，RR間隔データに対する相関次元解析およびリターンマップのモーメント・稠密度，さらにRR間隔データにARモデルを当てはめ，その残差に対して相関次元解析及びリターンマップのモーメント・稠密度を比較検討した．その結果，ARモデルを用いた残差のリターンマップのモーメント・稠密度により，失神発作を伴う場合と伴わない場合を判別できることが示唆された．

Preliminary Study on Effective Display Method of Luminous Lane Markers of the Advanced Cruise-Assist Highway Systems at An Intersection

大門樹, 松本耕太郎, 川嶋弘尚

The 15th Triennial Congress of the International Ergonomics Association （韓国，ソウル） ,

2003年08月

口頭発表（一般）, International Ergonomics Association

路面上に埋設された自発光式道路鋲を用いた交差点部AHS（走行支援道路システム）の効果的な情報提供方法について検討した．右折衝突防止支援と横断歩行者衝突防止支援から構成された交差点部AHSを対象とし，モーション付ドライビングシミュレータを用いて，交差点部AHSの６つのヒューマンインタフェースを比較検討した．被験者は若年被験者８名と高齢被験者８名であった．被験者の特性を運転行動と主観的評点から評価した．その結果，いくつかのヒューマンインタフェースで不安全な運転行動が見られたが，ある特定のヒューマンインタフェースでは，交差点右折時のドライバのメンタルワークロードを低減し，また衝突を減少させる効果があることが示唆されたことを報告した．

Fundamental Study on Evaluation of Drivers' Learning and Adaptive Process When Using In-Vehicle Navigation Systems

佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

The 15th Triennial Congress of the International ergonomics Association （韓国，ソウル） ,

2003年08月

口頭発表（一般）, International Ergonomics Association

カーナビゲーションシステム利用時のドライバの習熟適応過程を評価するための有効な指標を検討した．８人のドライバは入力装置としてタッチパネルもしくはリモコンの一方を利用して，ドライビングシミュレータを利用した操作タスクを全12回行った．ドライバの特性は運転行動評価，生理学的評価，主観的評価の点から計測された．その結果，車載モニタに対する総視認時間やカーナビゲーションシステムに対する総操作時間，操作に対する主観的作業負担がカーナビゲーションシステムに対するドライバの習熟度の評価に適切であることを報告した．

Study on Displaying Method for Narrow Road Driving Assistance system Based on Elderly Drivers' Characteristics

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹

The 10th International Conference on Human-Computer Interaction （ギリシア，クレタ） ,

2003年06月

ポスター発表

高齢ドライバの特性に基づいた狭路走行支援システムのヒューマンインタフェースについて検討した．モーション機能付ドライビングシミュレータを用いた実験では，６人の若年被験者と６人の高齢被験者に対して，駐車両や電柱が存在する狭路上を衝突することなしに通過するように指示し，狭路走行支援システムのいくつかのヒューマンインタフェースを用いた場合の高齢被験者と若年被験者の特徴を，運転行動，注視行動，主観評価の点から比較した．それらのドライバの認知過程の結果と分析に基づいて新たに呈示方法を提案した．さらに，その呈示方法が高齢ドライバに対して狭路走行に伴う作業負担を低減する効果があることを報告した．

車載機器におけるヒューマンインタフェースのあり方に関する検討概要

宇野宏，麻生勤，内田信行，大門樹，高田一

自動車技術会2002年春季学術講演会GIAフォーラム ITS関連車載機器のヒューマンインタフェースの現状と将来動向（神奈川県横浜市） ,

2003年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

（財）日本自動車研究所では，(学)慶應義塾大学および横浜国立大学とともに，平成12年度より経済産業省および新エネルギー・産業技術総合開発機構の基準創成/認証研究開発事業である「人と機械のインターフェース構築のための情報提供技術に関する標準化」の検討に取り組んだ．検討内容は，同標準化委員会（委員長：大久保堯夫日本大学教授）にて審議を頂くとともに,ISO/TC22/SC13/WG8の日本国内対応分科会である（社）自動車技術会ヒューマンインタフェース分科会の協力を頂きながら，「ドライバへの情報提供マネジメントに関する研究」「車載機器の習熟適応性に関する研究」「ドライバの負荷に関する調査研究」の３つのサブテーマとして，適切なヒューマンインタフェースのあり方を検討した．その各サブテーマの実施内容の概要について紹介した．

交通環境による影響を考慮したカーナビ操作のドライバー習熟適応性に関する評価指標の基礎的研究

佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

カーナビ・ケータイの利用性と人間工学シンポジウム（大阪府吹田市） ,

2003年04月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学部会

カーナビゲーションシステム使用時のドライバの習熟適応性を評価するための評価指標に対して，交通環境や条件がどのような影響を及ぼすかを検討するために，ドライビングシミュレータを用いた実験と実車を用いた実験を行った．被験者はリモコンまたはタッチパネルの一方を利用し，カーナビゲーションシステムの操作タスクを停車した状態と走行した状態で，運転行動，視認行動，操作行動，主観的評価の観点から全12回の計測を行った．計測した評価指標の結果を，リモコン，タッチパネルといった入力装置，ドライビングシミュレータ，実車といった実験条件の点から比較検討した．その結果，交通状況の影響を考慮できるいくつかの評価指標を抽出した．

自発光式道路鋲を用いた交差点部AHSの右折衝突防止支援および横断歩行者衝突防止支援のためのヒューマンインターフェースに関する基礎的研究

松本耕太郎，大門樹，川嶋弘尚

ITSシンポジウム2002 （東京都千代田区） ,

2002年12月

ポスター発表, ITSジャパン

走行支援道路システム(AHS)として，路肩と横断歩道に埋設された自発光式道路鋲による右折衝突防止支援情報および横断歩行者衝突防止支援情報の導入時を想定し，AHSの情報提供支援が交差点右折時のドライバー行動に与える諸要因を検討した．実験ではドライビング・シミュレータを用いて自発光式道路鋲の発光形式や発光色によるドライバーへの影響や年齢層による影響を計測し，運転行動，視認行動，主観的評価の観点から評価を行った．その結果，AHSが右折時に伴うドライバーの作業負担を軽減し，衝突事象の低減に効果があることを示唆した．

高齢ドライバー特性を考慮した狭路走行支援システムのヒューマンインターフェースに関する研究

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹，池田敦，木下昌裕

ITSシンポジウム2002 （東京都千代田区） ,

2002年12月

口頭発表（一般）, ITSジャパン

高齢ドライバー特性に基づいた狭路走行支援システムの情報提供方法について検討した．液晶ディスプレイに自車，障害物，推奨経路の位置関係を提示するインターフェースを用いた場合の高齢ドライバー特性を，運転行動，注視行動，主観的評価の観点から若年ドライバーと比較した．その結果，若年ドライバーに比べて視覚機能および情報処理リソースに変化が見られる高齢ドライバーでは，液晶ディスプレイに表示された支援情報を狭路走行中に利用できないことが示唆された．この結果をもとに，液晶ディスプレイによる情報提供に加えてヘッドアップディスプレイに推奨経路通りに走行するためのステアリング操作量を提示するインターフェースを提案し，高齢ドライバーに対する有効性を検証した

ドライバーの特性と地図情報量に関する基礎的研究

川野辺裕道，大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第32回関東支部大会（東京都日野市） ,

2002年11月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

交差点右折時における衝突防止支援を目的とした聴覚情報提供方法に関する基礎的研究

矢川純子，大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第32回関東支部大会（東京都日野市） ,

2002年11月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

聴覚情報として音信号のみによる右折衝突防止支援と横断歩行者衝突防止支援の同時サービスを行い，より効果的な音信号の特性および呈示方法についての基礎的要件を抽出・検討した．その結果，対向直進車と横断歩行者の情報を同時に呈示する場合には，優先度をつけ，ドライバーの方略に適合するように情報提供を行うことが，ドライバーが状況を的確に把握する上で重要であることが分かった．

Simulating Vehicle Cabin Floor Vibration Using AR Model

赤松幹之，大門樹，大貫正明

Driving Simulator Conference 2002 （フランス，パリ） ,

2002年09月

口頭発表（一般）, INRETS(LPPA), CNRS, RENAULT, FRANCE

ドライビングシミュレータの車室内床振動を生成するために自己回帰モデルを用いた手法を提案した．システムパラメータとなる自己回帰係数を推定するために，試験走路上を走行する車両の室内床部分に加速度センサーを取付け，20km/hから120km/hまで10km/h刻みで各速度における前後方向，上下方向，左右方向の加速度の変化をエンジンの切れた状態で計測した．計測されたデータに5次の自己回帰モデルを当てはめ，Yule-Walkerの式を用いて各速度毎の自己回帰係数を算出した．算出された自己回帰係数から得られる特性方程式の根を補間して，任意の速度での自己回帰係数を算出し，自己回帰モデルの残差はシステムへのランダム入力を推定するために利用した．全視界型動的ドライビングシミュレータにこの手法を応用した結果，実際の速度変化に応じた車室内床振動を再現できた．

車載ナビゲーションシステムの入力デバイスに基づいたドライバーの習熟適応性に関する基礎的研究

佐藤稔久，矢口徹，大門樹，川嶋弘尚

ヒューマンインタフェースシンポジウム2002 （北海道札幌市） ,

2002年09月

口頭発表（一般）, 特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会

交差点部AHSの情報提供支援と高齢ドライバーの運転行動の検討

大門樹，川嶋弘尚

自動車技術会2002年秋季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2002年07月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

交差点右折時の対向車および横断歩行者との衝突防止支援を目的とした走行支援道路システム（AHS）において，情報内容や呈示位置が高齢ドライバーの運転行動に与える影響や衝突防止支援の効果を，ドライビングシミュレータを用いて検討した．ドライビングシミュレータを用いて，右折衝突防止支援および横断歩行者衝突防止支援の同時サービスによる衝突防止支援を行い，呈示位置に車載ディスプレイとインフラ型ディスプレイの２種類を，情報内容に対向車や横断歩行者の有無のみを示す二段階情報とそれらの接近状況や存在状況の変化を示す多段階情報の２種類をそれぞれ設定した．このような情報内容や呈示位置によって，交差点右折時の高齢ドライバーの右折開始タイミングや注視行動，主観評点がどのように変化するかを若年ドライバーと比較検討した結果および効果的な情報提供方法について報告した．

カーナビ操作の習熟適応過程に関する評価指標の一考察

佐藤稔久，矢口徹，大門樹，川嶋弘尚

カーナビ・ケータイの利用性と人間工学シンポジウム（茨城県つくば市） ,

2002年04月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会／モバイル人間工学部会

カーナビ操作の習熟適応性評価に有効な指標を明らかにするための初期的検討を行った．評価指標として，主観的評価，運転制御成績，カーナビ操作所要時間，注視行動などを設定し，室内実験において被験者に運転中のカーナビ操作を行わせた．実験回数は3週間にわたる合計9回であった．この過程における個々の指標の変化を検討し評価指標の妥当性を考察した．

狭路走行支援システムにおける視覚情報提供方法に関する研究

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹，池田敦，木下昌裕

自動車技術会2001年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2001年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

様々な評価指標に基づいたドライバーの車載機器の習熟過程に関する基礎的研究

矢口徹，大門樹，川嶋弘尚

自動車技術会2001年秋季学術講演会（北海道札幌市） ,

2001年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

Study on Human Interface for Multiple-Warning Environment of In-Vehicle Information Systems -Effects of Interface Based on Spatial Arrangement-

山田悟史，大門樹，川嶋弘尚

The 8th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （オーストラリア，シドニー） ,

2001年09月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

ITSに基づく車載情報システムの複数警報環境において，空間的要素に基づく警報情報統合の効果と検証を行った．前方障害物警報と後側方警報を事例としてドライビングシミュレータを用いた実験を行い，これら２つの警報がほぼ同時に生じるような危険事象において，本研究で提案する空間的要素に基づく警報情報統合を適用したインタフェースを用いた場合に，ドライバーの危険回避行動を含めた運転行動や注視行動，主観的評価がどのように変化するか，また，その効果についての検証を報告した．

A Study on Human Interface of Narrow Road Drive Assist System Based on Drivers' Information Processing

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹，池田敦，木下昌裕

The 8th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （オーストラリア，シドニー） ,

2001年09月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

ドライバーの情報処理と運転行動に基づいて，狭路走行支援システムのヒューマンインタフェース設計の検討を行った．従来までに得られた狭路走行支援システムに関する結果に基づいて，ステアリング角に関する情報を提供した場合のドライバーの反応をドライビングシミュレータによる実験を通して検討した．その結果，本研究で提案したステアリング角情報をHUD経由で提供するインタフェースが最も効果があったことを報告した．

狭路走行支援システム使用時における高齢ドライバーの運転特性

佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第42回大会（北海道網走市） ,

2001年09月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

狭路走行支援システム使用時の高齢ドライバーと若年ドラインバーの運転特性を比較・検討した。ドライビングシミュレータを用いて、狭路を安全に通過するための推奨経路と障害物の位置情報を車載ディスプレイに呈示するシステムと、車載ディスプレイ情報に加えて推奨経路通りに走行するためのステアリング操作情報をHUDに呈示するシステムを使用して実験を行い、眼球運動、指尖脈波や主観的評価等の結果より分析・評価した．

交差点部におけるAHSのインフラ型および車載型情報提供支援におけるドライバー特性の初期的検討

大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第42回大会（北海道網走市） ,

2001年09月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

交差点部走行支援道路システム（AHS）を想定した運転環境において，インフラ型・車載型情報提供支援に対するドライバー特性の初期的検討を行った．情報提供支援として右折衝突防止支援および横断歩行者衝突防止支援の同時サービスを行い，交差点右折時のドライバーの運転行動や注視行動，主観評点をドライビングシミュレータにより検討した結果，インフラ型の情報提供支援が右折時の衝突防止支援に効果があることが示唆された．

Study on Drivers' Human Factors when using Support System for prevention of Right-Turn collisions and Collisions at Pedestrians Crossing Zones

大門樹

スマートクルーズ21 Demo2000 テクニカルセッション発表資料集 / スマートクルーズ21 Demo2000 テクニカルセッション,

2000年11月

シンポジウム・ワークショップパネル（指名）, 運輸省，建設省

日本のITSの世界に向けての公開デモンストレーションおよび実証実験であるスマートクルーズ21で，慶應大学が参画している交差点部AHSの右折衝突防止支援と横断歩道歩行者衝突防止支援の同時サービスのためのヒューマンインタフェースに関する研究の概要と紹介し，ドライビングシミュレータと試験走路でのそれぞれの実験目的と中間的な結果報告を行い，今後の展望について説明した．

A Study on Human Interface of Narrow Road Drive Assist System from the Viewpoint of Cognitive Engineering

佐藤稔久，川嶋弘尚，大門樹，池田敦，木下昌裕

The 7th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （イタリア，トリノ） ,

2000年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

狭路走行支援システムの視覚情報を提供した時の高齢ドライバーの特性について検討を行った．予備実験として，若年ドライバーおよび高齢ドライバーに，路上に推奨経路を表示する仮想的な視覚情報と車載ディスプレイにより推奨経路を表示する視覚情報を用いて狭路を運転させ，その際の運転行動や注視行動，狭路走行中の作業負担，走行軌跡の比較検討を行った．予備実験の結果に基づいて，ステアリング角度をドライバーに提供する狭路走行支援システムを作成し，若年ドライバーおよび高齢ドライバーに対して同様な実験を行った．その結果，提案した狭路走行支援システムは，若年ドライバーと同様に，高齢ドライバーに対しても，スムースな走行や低い作業負担を提供することができ，狭路走行支援に有効であることを示した．

Study on Human Interface for Multi-Information Environment of In-Vehicle Information Systems -Integration of Headway Warning and Blind-Sport Warining Information-

大門樹，川嶋弘尚，山田悟史，岩崎泰彦

The 7th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （イタリア，トリノ） ,

2000年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

ITSの複数情報を提示する車載情報システムのインタフェースをいかに設計するのかを検討するために，ドライビングシミュレータを用いた実験を行った．従来の速度情報，経路誘導情報に，前方障害物警報と後側方衝突警報といったITSの複数情報を統合した運転環境が，ドライバーの特性，注視行動などにどのような影響を与えるのかを検討した．その結果，衝突の可能性がある区域や方向を即座に把握できる空間的な要素を考慮した情報内容が効果的であり，これらの要因は複数情報を提示する車載情報システムの設計に考慮されるべきであることを示した．

ランドマークを用いた経路誘導のための音声情報に関する研究

鈴木和貴，大門樹，川嶋弘尚，豊田興太郎，小磯洋一

自動車技術会2000年秋季学術講演会（福岡県小倉市） ,

2000年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

運転中に行われる情報処理の90%が視覚に依存していることを考慮に入れ，視覚に依存しない経路誘導の可能性を探ることを目的として，聴覚情報による経路誘導の可能性と情報内容の実験的な検討を行った．経路選択時のドライバーの特性を認知地図の構成要素に基づいて抽出し，その結果を反映した聴覚情報を用いて，ドライバーの運転行動や経路選択行動を検討した結果について報告した．

交差点部における右折車・対向直進車間および右折車・横断歩行者間の衝突事故回避を目的とした情報提供方法に関する研究

古川修史，大門樹，川嶋弘尚，岩崎泰彦

自動車技術会2000年秋季学術講演会（福岡県小倉市） ,

2000年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

交差点部右折時の右折衝突防止支援および横断歩道歩行者衝突防止支援の同時サービスにおける情報提供方法について検討した．ITSの支援機能が装備されたドライビングシミュレータを用いて，インフラ型および車載型情報提供のそれぞれの効果について，人間工学的な評価を行った．その結果，情報提供は右折時の衝突防止に効果があったが，その際のドライバーの認知過程や方略は提示方法によって大きく左右されることを報告した．

ITSにおける複数情報の提示方法に関する研究

大門樹

日本人間工学会第41回大会（東京都千代田区） ,

2000年06月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

ITS環境下での情報提供を想定し，従来の速度情報に経路情報や障害物情報を加えた場合の呈示方法について検討した．経路情報と障害物情報は聴覚信号を併用した視覚呈示により行い，ドライバーの注視行動や制御成績，主観評価から呈示方法を評価した．その結果，速度情報と経路情報を同一領域に設定した場合が主観的に使いやすいと評価され，また障害物情報では聴覚信号が大きな役割を果たしていることを報告した．

路上ディスプレイによるナビゲーションタスクの負担の低減効果について

赤松幹之，大門樹

自動車技術会2000年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

2000年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

カーナビゲーションシステムの車載ディスプレイに関わる安全性や認知的問題の点から，目的地までの方向を指示する路側のインタフェースを新たに提案し，その効果の検討を行った．実験では，簡単な運転操作模擬シミュレータを用いて，路上ディスプレイと車載ディスプレイの比較検討を行った．その結果，車載ディスプレイに比較して，路上ディスプレイは作業パフォーマンスや主観的な作業負担，認知的な要因において優れていることを示した．

A Study on Drivers' Characteristics Based on the Mental Stress When Using the Communication Services of In-Vehicle Information Systems

大門樹，臼杵大謙，川嶋弘尚

The 6th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （カナダ，トロント） ,

1999年11月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

車載情報機器の通信サービスを想定して，ドライバーへの情報呈示およびドライバーからの応答に関わる作業負荷とインタフェースの様式によりドライバー特性がどのように変化するかを検討した．実験では室内実験装置を用い，直進走行時の運転をステアリング，アクセル・ブレーキにより模擬した二次元トラッキング作業とし，また通信サービス利用時に関わる作業負荷を暗算作業として代用した．その結果，暗算作業の負荷が高くなるにつれて，インタフェース方式の違いによる差が生じ，視覚的な呈示および音声による応答からなるインタフェースが最も作業負担が少なく，また主観的にも最も好まれた．

車載情報システムにおける複数情報の呈示位置がドライバ特性に与える影響に関する研究

大門樹，川嶋弘尚，豊田興太郎，小磯洋一

自動車技術会1999年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

1999年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

ドライバの認知過程を狭路した狭路走行支援システムに関する研究

佐藤稔久，大門樹，川嶋弘尚，木下昌裕，池田敦

自動車技術会1999年秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

1999年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

狭路走行支援のための視覚情報提供に関して検討した．経路を路面に描いたガイドとディスプレイに表示したガイドで，ドライバーの認知過程を考慮した情報処理モデルを作成し．そのモデルをもとにハンドル操作量を付加する方法を試みた．この方法を評価した結果，シミュレータ実験により経路を路面に描いたガイドと同等の制御成績が得られ，その有効性を報告した．

Wavelet変換を用いた不整脈を含む心電図RR間隔解析の一考察

大門樹，小原崇暢，川嶋弘尚，吉野秀朗，水野春芳

計測自動制御学会第14回生体生理工学シンポジウム（兵庫県神戸市） ,

1999年10月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

フーリエ変換およびウェーブレット変換によるパワースペクトル解析による心電図の不整脈発生の前兆現象としての特徴抽出の可能性を検討した．実験では，心室性期外収縮と上室性期外収縮の不整脈を持つ患者３名と健常者１名に対して心電図を24時間計測し，不整脈が発生している部分を含む30分間のＲＲ間隔データを抽出し，フーリエ変換およびWavelet変換によるパワースペクトル解析を行った．その結果，Wavelet変換を用いたパワースペクトル解析では不整脈が発生する時点の前段階で低周波成分におけるスペクトルパワーが増加し減少するといった特徴が現れ，不整脈の発生の前兆現象が捉えられる可能性が示唆されたことを報告した．

チルト試験におけるRR間隔の相関次元解析

小河亜理沙，大門樹，川嶋弘尚，水野春芳，吉野秀朗

計測自動制御学会第14回生体生理工学シンポジウム（兵庫県神戸市） ,

1999年10月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

自律神経失調患者に対して神経調節性失神の診断と治療効果判定をするために行われるチルト負荷試験における心電図R-R間隔データを相関次元解析とリターンマップによるモーメントと稠密度を用いて解析し，陰性患者と陽性患者における特徴の違いを検討した．その結果，失神誘発剤を投与する以前のヘッドダウンの段階で陽性患者（心抑制型と血管抑制型）と陰性患者のリターンマップに異なる特徴が見られ，この手法により陽性・陰性判定の可能性が示唆されたことを報告した．

車載情報機器の通信サービスのためのヒューマンインタフェースの検討

大門樹，臼杵大謙，川嶋弘尚

日本人間工学会第40回大会（愛知県名古屋市） ,

1999年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

室内実験装置を用いて，通信サービスにおける情報処理の負荷とヒューマンインタフェースの方式について検討した．被験者に運転作業を行わせながら車載情報機器からの情報を処理させ，その結果を応答させた．車載情報機器の情報呈示方式は視覚と聴覚，処理結果の応答方式は音声とタッチパネルのそれぞれ２種類とした．その結果，情報処理の負荷の大きさによって，主観的に作業負担が少ないと判断される呈示方式，応答方式の組合せが異なり，運転作業中の情報処理の負荷の大きさによって，情報機器の呈示方式，応答方式を適切に選択する必要があることを示しており，また，運転中のドライバーの作業負担を低減できることを報告した．

国や地域性に基づく車載ナビゲーションシステム設計のためのドライバ特性に関する研究

大門樹，西村真由美，川嶋弘尚

自動車技術会1998秋季学術講演会（宮城県仙台市） ,

1998年10月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

国や地域性などの要因がドライバーの経路選択特性に与える影響を検討した．日本とスウェーデンにおける被験者（在住，移民）を対象とし，基本的要因としてマップスケッチ法や言語プロトコル法などの手法を用いて認知地図の観点からドライバーの利用するランドマークの種類および経路選択時の方略を抽出した．その結果，道路構造や都市構造によってドライバーが経路選択に利用する情報の種類や利用過程が異なることがわかった．

霧中を走行するためのガイドライトのインタフェースデザイン -流れ点灯に追従して自動車走行は可能か-

赤松幹之，河原圭一，小林保，大門樹

計測自動制御学会第14回ヒューマンインタフェースシンポジウム（東京都小金井市） ,

1998年09月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

霧の中での安全運転を支援するために，路側に設置されたライトの点滅を用いて先行車の存在を知らせる霧中ガイドライトシステムが検討されている．このシステムの構成は，路側に一定間隔で発光体を設置するとともに，車両の検知センサを設置し，センサが車両の存在を検知したら，その車両の後方の何 mかの範囲内にある発光体を赤色に点灯させ，それ以上に離れたランプは緑に点灯させる，というものである．本研究では，ドライビング・シミュレータを用いて，この霧中ガイドライト・システムが霧中走行の安全性を確保できるシステムであるかを検討するとともに，ランプの点灯の構成について検討を行った結果について報告した．

ランドマークデザインによるドライバーの交差点検出行動の変化

大門樹

日本人間工学会第39回大会（神奈川県藤沢市） ,

1998年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

近年，電子技術の発達に伴って，車載ナビゲーションシステムには従来の現在位置表示機能に加えて様々な機能が備わるに至り，特に経路誘導機能に関しては，曲がるべき交差点部の拡大図，交差点までの残り距離，ランドマークなどが表示されている．本研究では，ランドマークの種類や表現方法によるドライバーの経路情報の理解および曲がるべき交差点の同定の変化と経路選択行動について報告した．

案内標識を用いた経路誘導インタフェースの評価

大門樹，赤松幹之

日本人間工学会第39回大会（神奈川県藤沢市） ,

1998年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

ナビゲーションシステムは目的地までの経路を移動するために有効なシステムであるが，その一方で，ナビゲーションシステムを利用することは自動車の運転という本来のタスクに加えてもう一つ別のタスクを行うことであり，それがドライバーの作業負担を増加させ，運転中の危険が増大するのではないかという懸念がしばしば議論となっている．このような問題を解決するために，道路案内標識を用いて各車両個々に経路誘導を行う方法の一案について，また，その効果を検証するために行った実験の結果について報告した．

車載情報機器による通信サービスのインターフェイス研究

臼杵大謙，大門樹，川嶋弘尚

日本人間工学会第27回関東支部大会予稿集（神奈川県大和市） ,

1997年12月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

車載情報システムにおける双方向通信を利用したサービスのためのインタフェースについて検討を行った．実験では，運転中におけるホテル予約の手続きを想定して，主観的評価や操作所要時間，注視行動などから総合的な評価を行った．その結果，情報提供手段には視覚＋聴覚が，入力手段には音声入力が，選択操作にはタッチ入力が有効であることが示唆されたことを報告した．

How to design landmarks for guidance system?

PAUZIE ANNIE, DAIMON TATSURU, BRUYAS MARIE-PIERRE, TRAUCHESSEC ROGER

The 4th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （ドイツ，ベルリン） ,

1997年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

A Proposal For Route Guidance User Interface Without In-Vehicle Display -A Road Sign Tells You Where To Go-

赤松幹之，大門樹

The 4th World Congress on ITS(Intelligent Transport Systems) （ドイツ，ベルリン） ,

1997年10月

口頭発表（一般）, ITS AMERICA, ITS JAPAN, ERTICO

車内への視線移動や認知的負荷といった現在のカーナビゲーションシステムの持つ問題を解決するために，液晶シャッターとLEDを用いた路上の案内標識により個々のドライバーに対して経路誘導を行う方法を提案し，その評価を運転シミュレータによる実験を通じて検討した．比較対象として，従来から利用されている車載ディスプレイやHUDによる経路誘導を用い，運転制御，注視行動，主観的評価の観点からこの案内標識を利用した方法と比較検討し，その結果について報告した．

交差点部対向車情報表示システムにおけるドライバー行動の検討

大門樹，赤松幹之，川嶋弘尚

情報処理学会研究報告（ヒューマンインタフェース研究報告）（東京都世田谷区） ,

1997年09月

口頭発表（一般）, 社団法人情報処理学会

近年，インフラ基盤を利用したドライバーへの積極的な情報提供が検討されており，このような情報提供の１つに交差点部における直進車―右折車の相互衝突事故の減少を目的としたシステムがある．現在，加工情報（距離，時間），未加工情報の３種類がドライバーの行動特性にどのような影響を与えるのかを検討した．その結果，いずれのシステムでもドライバーの危険な右折開始の減少に効果があったが，加工情報と未加工情報ではドライバー行動が大きく異なり，結果的には，加工情報（時間）が主観的評価において高い評価を示し，また危険な右折開始の頻度も少ないことから最も効果的であることを報告した．

Study on interface design for displaying cars on the opposite lane at the intersection

赤松幹之，大門樹，渡辺三輪，川嶋弘尚，今長信浩

The 13th Triennial Congress of the International Association （フィンランド，タンペレ） ,

1997年06月

口頭発表（一般）, International Ergonomics Association

簡易シミュレータ環境下で右折車両と直進車両との衝突事故の減少を目的とした交差点部情報板の情報内容とドライバーの右折開始タイミング，眼球運動との関係を検討した．情報内容は未加工情報（映像表示）と加工情報（時間または距離による表示）として実験を行った結果，いずれの情報内容においても危険な右折を減少させることができたが，時間の加工情報が特にドライバーの危険な右折開始タイミングを最も減少させたことを報告した．

経路誘導システムにおけるランドマークの表示方法に関する研究

大門樹，A. PAUZIE, M.-P. BRUYAS and R. TRAUCHESSEC

日本人間工学会第38回大会（福岡県北九州市） ,

1997年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

経路誘導システムのランドマークの表示方法として，外観に基づいた絵表示と抽象化した概念に基づいたシンボル表示によるドライバーへの効果を実走行実験により検討した．フランス人ドライバーに対し目的地までのランドマークを伴う経路誘導情報を与え，その間の注視分析や走行終了直後の主観評価を行った．その結果，ランドマークに対するロゴや抽象性の有無などにより，いくつかのカテゴリに分類される傾向が見られた．これらのカテゴリのうち，適切なものを選択することで，より効果的な経路誘導システムの設計が可能であることを報告した．

交差点部対向直進車情報表示システムの表示方法

大門樹，赤松幹之，川嶋弘尚，渡辺三輪

日本人間工学会第37回大会論文集（埼玉県所沢市） ,

1996年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

現在，ITSプロジェクトにおいて交差点における右折車両と直進車両との衝突事故を減少させるためのインフラ型情報提供危機の情報内容について，未加工情報と加工情報（時間または距離による表示）のプロトタイプをシミュレータ環境により作製し，それぞれの情報とドライバーの右折開始タイミング，眼球運動，主観的評価により比較検討した．その結果，いずれのプロトタイプにおいても情報を提供することにより危険な右折を減少させることができた．また，時間の加工情報がドライバーの危険な右折開始タイミングを最も減少させることができ，情報内容に関して時間要素を取り入れるべきであると報告した．

テクスチャーパタンによる皮膚感覚 -一次ニューロン活動の変化-

大門樹，赤松幹之

第10回生体生理工学シンポジウム（北海道札幌市） ,

1995年11月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

手に対してテクスチャー刺激を与えたとき，Microneurographyにより得られた人間の機械的受容ユニットRA IとSA Iの発火間隔を相関次元解析を用いて，高次自己相関を相空間上で構造的にとらえることを試みた．その結果SA Iの発火間隔はRA Iに比べて相空間内で少数自由度を持った決定論的構造をその発生過程に秘めている可能性を示唆し，これらのユニットの発火間隔は異なったメカニズムによってなされていることを報告した．

車載情報システムの評価における新たな視点 -認知工学的手法の応用-

大門樹，川嶋弘尚

自動車技術会1995年春季学術講演会（神奈川県横浜市） ,

1995年05月

口頭発表（一般）, 社団法人自動車技術会

車載情報システムのインタフェース評価において，従来多く利用されてきた定量的な手法による評価の限界について言及．定量的な手法に加えて，定性的な手法を利用することによる効果や人間の認知地図の特性を考慮することによる利点などについて総合的に検討した．さらに評価手法としての有効性と車載インタフェース評価のための新しい枠組みの必要性を報告した．

経路誘導機能における認知工学的研究

大門樹，川嶋弘尚

電気学会研究会道路交通研究会 RTA-95-1〜12 （神奈川県横浜市） ,

1995年03月

口頭発表（一般）, 社団法人電気学会

マップスケッチ法および言語描写法を用いて認知地図の観点から経路誘導に対して必要とされる情報を抽出した．その結果から得られたネットワーク型知識に基づいて経路誘導のためのインタフェースプロトタイプを作製し，眼球運動，主観的評点，バーバルプロトコル分析により分析・評価を行った．手続き型知識やマップライク型知識に基づくインタフェースプロトタイプと比較した結果，ネットワーク型プロトタイプを用いた経路誘導は他のものに比べて作業負担の少ない経路選択を提供することを報告した．

Driver's Characteristics and Peripheral Vehicles Displaying System

大門樹，増野智樹，川嶋弘尚

The 5th Vehicle Navigation and Information Systems Conference （神奈川県横浜市） ,

1994年08月

口頭発表（一般）, IEEE

車載情報システムとして周辺車両表示システムを搭載した場合に，前方車両の追越に関する運転行動がどのように変化するかをシミュレータによる室内実験により検討した．その結果，非搭載時と比べて眼球運動は大きく変化するものの，二重課題法による結果からは作業負担の減少が確認され，追越運転に関するシステムの有効性と今後の課題について報告した．

Driver's cognitive process and route guidance function

DAIMON TATSURU, KAWASHIMA HIRONAO, AKAMATSU MOTOYUKI

The 12th Triennial Congress of the International Ergonomics Association （トロント，カナダ） ,

1994年08月

口頭発表（一般）, International Ergonomics Association

車載情報システムにおける認知工学的研究

大門樹，川嶋弘尚，増野智樹

日本人間工学会第23回関東支部大会（神奈川県横浜市） ,

1993年11月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

認知地図の観点から経路誘導に対して必要とされる情報を，ドライバーの内的表象を探る手法であるマップスケッチ法および言語描写法を用いて抽出した．その結果，ランドマークが最も多くドライバーに利用され，次にパス，ノードの順で続き，またそれらへの参照は曲がるべき交差点を抽出するために行われるが，タイミングにより探求的，確認的に参照されることを報告した．

Driver's Characteristics for Map Information Representation (North-up Map/ Heading-up Map) in Navigation Displays

真下敏，大門樹，川嶋弘尚

The 4th Vehicle Navigation and Information Systems Conference （オタワ，カナダ） ,

1993年10月

口頭発表（一般）, IEEE

車載ナビゲーションシステムにおける２つのディジタルマップの形式（北方向が上の地図，進行方向が上の地図）とドライバー特性との関連性について，主観的な評価や眼球運動により比較検討した．その結果，空間把握特性に関してドライバーは北方向が上の地図が把握しやすいグループと進行方向が上の地図が把握しやすいグループに分類され，またそれぞれのグループに異なる表示形式を与えた場合，地図から情報を抽出する際に大きな作業負担を生じるという結果を報告した．

A Cognitive Study of In-Vehicle Navigation Systems: Applying Verbal Protocol Analysis to Usability Evaluation

小幡貴志，大門樹，川嶋弘尚

The 4th Vehicle Navigation and Information Systems Conference （オタワ，カナダ） ,

1993年10月

口頭発表（一般）, IEEE

New Analysis of HRV through Wavelet Transform

辻宏之，森博彦，沼尾利夫，大門樹

Proceedings of the 5th International Conference on Human-Computer Interaction （オーランド，フロリダ，アメリカ） ,

1993年08月

口頭発表（一般）, Human Computer Interaction Association

Driver's Characteristics and Performances when using In-Vehicle Navigation System

大門樹

Proceedings of the 3rd Vehicle Navigation and Information Systems Conference （オスロ，ノルウェー） ,

1992年09月

口頭発表（一般）, IEEE

バーバルプロトコル法によるカーナビゲーションシステムの人間工学的評価法の開発

赤松幹之，吉岡松太郎，堀田明裕，川嶋弘尚，大門樹，今長信浩，福田邦弘

日本人間工学会第33回大会（大阪府堺市） ,

1992年05月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

車載ナビゲーションシステム利用時の運転行動について

大門樹，川嶋弘尚，平智徳

日本人間工学会第21回関東支部大会（東京都武蔵野市） ,

1991年12月

口頭発表（一般）, 日本人間工学会

ナビゲーションシステム搭載車両を用いて実走行実験を行い，HRVによる作業負担，眼球運動や経路選択における方略について，ペーパーマップ利用時と比較・検討した．その結果，現在位置把握が経路選択における重要な要素であり，これに関してナビゲーションシステムとペーパーマップでは異なる方略をとっていること，ナビゲーションシステム利用時は作業負担が低いことを報告した．

車載情報機器搭載時における運転者の諸特性

大門樹，川嶋弘尚，赤松幹之

第７回ヒューマンインタフェースシンポジウム講演集（京都府京都市） ,

1991年10月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

バーバルプロトコル法および行動計測によるカーナビゲーションシステムのインタフェースの検討 -ランドマークについて-

赤松幹之，吉岡松太郎，堀田明裕，川嶋弘尚，大門樹，今長信浩，福田邦弘

第７回ヒューマンインタフェースシンポジウム（京都府京都市） ,

1991年10月

口頭発表（一般）, 社団法人計測自動制御学会

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大門 樹

研究発表 - 大門 樹

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