論文 - 有澤　誠

階層状体系をもつプログラミング言語の考察

情報処理 １７巻　 （ 5号 ） 370－375 1976年05月

単著, 査読有り

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ソフトウェア開発の過程ごとにそれぞれ別々の言語が必要なことは広く知られているが、それらの言語をファミリー化して、部分的に自動変換できるような体系について提案した。具体的には電子技術総合研究所で開発したシステム記述言語ＥＳＤＬ（ETL's System Description Language）をもとにして、この考えかたを一般化することを試みた。

構造化プログラム文法について

電子通信学会論文誌 ５９Ｄ巻 （ ４号 ） 293－295 1976年04月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 査読有り

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文脈依存文法のひとつであるプログラム文法について、go-to 文に相当する生成規則を除去したものを構造化プログラム文法と定義する。この文法の性質を調べて報告した。またグラフの縮約の形で生成規則を変形し、構造化されていない文法を構造化する方法を示した。

プログラミング言語におけるデータ型、データ構造、およびデータモードについて

第１７回プログラミングシンポジウム報告集    135－142 1976年01月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 査読有り

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プログラミング言語 Pascal のデータ型およびデータ構造を検討し、プログラミング言語を設計する場合の留意事項を系統だてて整理した。構造的プログラミングの考えかたを制御構造だけでなくデータ構造にも適用することを試みた。 　　　

Parsing Algorithms Analysis

Yoshihisa Mano、Hiroshi Hasegawa、Makoto Arisawa

Proc. Second USA-Japan Computer Conference    434－439 1975年05月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著, 査読有り

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構文解析アルゴリズムの中で、単純プレシデンス法とＬＲ（ｋ）法のふたつについて、Knuth の手法にもとづ いて数学的に解析した。すなわち制御の流れの分析から独立なパラメータ間の関係式を導き、基本パラメータのとる値の最大値、最小値、平均値を計算し、アルゴリズム全体の実行効率を求めるものである。　

トリックプログラムと言語設計

第１６回プログラミングシンポジウム報告集    97－106 1975年01月

単著, 査読有り

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プログラムの見かけからは想像できないような結果を生じるようなものを収集し、系統だてて分類整理した。特にFORTRAN によるものを中心として、そうした結果をひきおこす原因を調べ、プログラミング言語の設計のための検討項目を用意した。 　

単純句構造文法の自己埋め込み標準形について

有澤誠、鳥居宏次

電子通信学会論文誌 ５６Ｄ巻　 （ ５号 ） 324－325 1974年05月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著, 査読有り

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文脈自由文法の標準形として、Chomsky 標準形や Greibach 標準形とは異なった観点から、新しい標準形を提案した。文法の再帰構造に注目し、開始記号以外の非終端記号は必ず再帰的生成規則をもつようにして、それ以外の非終端記号および関連する規則は代入によって除去するもので、文法構造の計量に利用できる。

有限状態機械の一次元繰返し形配列による数列の生成方式について

電子通信学会論文誌 ５４Ｃ巻　 （ ８号 ） 759－766 1971年08月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 査読有り

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有限状態機械を無限長に一方向に並べたモデルで同期して計算できる数列の性格を議論し、いくつかのパターンごとに整理した。具体的な有限状態機械の状態遷移例を、２のｎ乗数列、ｎの２乗数列、フィボナッチ数列、および素数列に対して与えた。素数列に関する解はFischer が発表したものより大幅に少ない状態数での実現になっている。

Ｒｅｓｉｄｕｅ数に関するノート

電子通信学会論文誌 ５４Ｃ巻 （ 　３号 ） 278－279 1971年03月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 査読有り

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Residue 数体系に大きさ（範囲）を含める手法に関して、従来まだ発表されていなかったいくつかの事実を示した。Residue の数を表現する数の列に加えてその大きさを表す指標を Sasaki の方法で追加した場合、その指標の満たす関係式を図によって説明でき、そこから一般式を導くことができることを示した。

ＡＬＧＯＬ６０の形式的な文法構造について　　

情報処理 １１巻　 （ ９号　 ） 509－516 1970年09月

単著, 査読有り

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プログラミング言語ＡＬＧＯＬ６０の構文を定義するＢＮＦの生成規則の吟味によって、この言語の文法構造を解明した。生成規則のパターンを分類し、再帰的な構造がどのように組み合わされているかを調べた。また非終端記号の関係と言語の階層構造の関連にも言及した。この研究から新しいプログラミング言語を設計する際の文法面でのてがかりを得ることができた。