Papers - Hirashima, Hiroshi

CuO-V2O5-P2O5系ガラスの電気伝導及びスイッチング

吉田哲郎，松本和俊，平島碩

窯業協会誌 Vol.87 ( No.7 ) 349-355 1979.07

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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CuO-V2O5-P2O5系のガラス化範囲を求め，CuO，V2O5を高濃度に含有するガラスを作製した。V2O5をCuOで置換すると導電率は増加し，Vと共にCuイオンも電気伝導に寄与していることが明らかにされた。この系のガラスに高電圧を印加すると高抵抗状態から低抵抗状態への変化，すなわちスイッチング現象が見られた。このスイッチング機構について検討した。

Fe2O3あるいはCuOを含む鉛-硼酸ガラスの電気伝導および構造

平島碩，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.85 ( No.9 ) 434-440 1977.09

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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標題のガラスの直流導電率を100〜300℃の範囲で測定した。Fe含有ガラスの導電率はCu含有ガラスの約103倍であった。〔PbO〕/〔B2O3〕比の増加と共に導電率は増加し，4配位Feイオンも増加すると考えられるので，4配位Feイオンの伝導への寄与が重要であると結論した。Feイオン間隔と導電率の関係はポラロン・ホッピング理論に従うが，Cu含有ガラスはこれに従わなかった。

Electrical Property and Structure of Glasses Containing Various Transition Metal Oxides.

Hirashima，H.，Yoshida，T.

Proceedings of 11th International Congress on Glass，（Praha） Vol.2   365-374 1977.07

Joint Work

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Fe，CuまたはTiを含む鉛-硼酸，-珪酸，-燐酸ガラスの導電率を測定し，その伝導機構を検討した。Fe含有ガラスの導電率はFe濃度，塩基度の増加と共に上昇した。ガラス中のFeイオンは4および6配位で塩基度増加と共に4配位Feが増すと考えられるので4配位Feイオンが伝導に寄与すると推定した。導電率はFeイオン間隔に依存し，Mottらによるポラロン・ホッピング理論に従うことが明らかにされた。しかしCu，Ti含有ガラスの導電率は低く，この理論に従わなかった。

Electric Conductances and Densities of Glass Forming Oxide Melts

Hirashima，H.，Yoshida，T.

Proceedinge of 10th International Congress on Glass，（Kyoto） Vol.8   8-7 - 8-14 1974.07

Joint Work

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遷移金属イオン（Fe3+，Cu2+，Ti4+）を含むPbO-B2O3系溶融体の導電率，密度の測定結果に基いてこの系の溶融体の伝導機構，構造，遷移金属イオンの挙動を検討した。Fe3+は塩基度大ならばオキシ酸イオンを形成し，塩基度αならば遊離のFe3+イオンを生ずるCu2+は遊離イオンとなり易く，Ti4+は錯イオンを形成する傾向が強いことが明らかにされた。

RP2O6（R;Mg，Ca，Ba）ガラス溶融体におけるクロムイオンの気相との酸化還元平衡

平島碩，豊田洋一 ，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.82 ( No.6 ) 309-317 1974.06

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Cr2O3-RP2O6系溶融体中のCrイオンの平衡酸化還元比を種々の酸素分圧下で測定した。Cr2+/Cr3+またはCr3+/Cr6+比は酸素分圧の増加および塩基度の増加と共に減少した。また，この系のガラスのCr2+，Cr3+による光学吸収スペクトルを測定し，Cr2+，Cr3+は共に6配位であることを見出した。これらの結果から酸化還元反応機構および溶融体中のCrイオンの挙動を検討した。

CuO，TiO2，Fe2O3を含むPbO- B2O3系溶融体の電気伝導度，密度およびその構造

平島碩，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.82 ( No.5 ) 263-270 1974.05

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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2PbO・B2O3溶融体にCuO，TiO2，Fe2O3を0〜25mol％添加して導電率，密度を測定して，これら溶融体の構造とCu，Ti，Fe各イオンの挙動を明らかにした。これら溶融体はイオン伝導性で主にPb2+が電荷担体であり，CuOは解離してCu2+は伝導に寄与する。しかしFe3+，Ti4+はオキシ酸錯イオンを形成するため導電率を低下させる。

PbO-B2O3，Na2O- B2O3系溶融体の電気抵抗の周波数依存性と構造

平島碩，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.82 ( No.1 ) 22-38 1974.01

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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PbO-B2O3，Na2O- B2O3系溶融体の電気抵抗とその周波数依在性を測定した。抵抗の周波数依存性は珪酸塩溶融体の場合と同じく白金電極上の酸素電極反応によるもので，O2-の拡散係数と活動度に依存すると推定された。これらの値は溶融体の構造に依存するので，実験結果に基いて標題の2つの2元系溶融体の構造を検討した。

FeO-Fe2O3-RP2O6（R=Mg，Ca，Ba）系ガラス溶融体と気相との酸化還元平衡に及ぼす酸化鉄濃度の影響

吉田哲郎，岡田有次，平島碩

窯業協会誌 Vol.81 ( No.7 ) 281-289 1973.07

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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燐酸塩溶融体中のFeイオンの気相との酸化還元平衡を種々の酸素分圧下で測定した。Feイオン濃度の低い場合はRをMgからCa，Baにかえて塩基度を増すとFeは酸化され，Feイオン濃度の高い場合は還元される。この結果から溶融体中のFeの酸化還元反応機構を検討し，Feがオキシ酸錯イオンを形成していることを結論した。

PbO-SiO2-Fe2O3系酸化物溶融体の電気伝導および構造

平島碩，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.80 ( No.2 ) 75-83 1972.02

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Fe2O3を0〜25mol％を含むPbO-SiO2-Fe2O3系溶融体の導電率を液融体を急冷して得たガラスおよびこれを熱処理した結晶化ガラスの構造を赤外吸収スペクトル，X線回折によって検討した。これらの結果からこの系の溶融体はイオン伝導性であり，Pb2+，Fe3+の陽イオンが電荷担体で，活性化エネルギ-はFe3+イオン濃度および珪酸錯イオンの構造と濃度に依存することを明らかにした。

PbO-B2O3-Fe2O3系酸化物溶融体の電気伝導とその構造

平島碩，吉田哲郎

窯業協会誌 Vol.74 ( No.9 ) 316-323 1971.09

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Fe2O3を0〜25mol％含むPbO-B2O3-Fe2O3系溶融体の導電率を液相温度〜1000℃の範囲で測定した。測定後，溶融体を急冷して得たガラス，およびこれを熱処理した結晶化ガラスの赤外吸収スペクトル，X線回折を測定し，その構造を検討した。その結果，この系の溶融体はイオン伝導性であるが，Fe3+はFe2O54-のような錯イオンを形成し，電気伝導には関与しないことが結論された。

酸性塩化物水溶液中における銅-亜鉛合金の熱電池腐食

平島碩，岸富也，永井隆，武井武

電気化学 Vol.37 ( No.7 ) 489-495 1969.07

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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銅-亜鉛合金（α相固溶体）の自然電極電位，分極曲線，腐食速度をPH2〜4のCl-を含む水溶液中で25〜85℃の範囲で測定し，腐食反応がCuCI ZnCI+としての合金の溶解であることを見出したこの系の熱電池モデルを構成し，腐食速度を自然腐食速度と比較した。熱電池形成により高温極の腐食が促進されることが明らかになった。

塩基性水溶液中の銅の熱電池腐食

平島碩，岸富也，永井隆，武井武

電気化学 Vol.37 ( No.6 ) 425-430 1969.06

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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塩基性水溶液中の銅の自然電極電位，分極曲線，腐食速度を25〜80℃の範囲で測定し，腐食反応が高温ではCuO，低温ではCu2O皮膜の生成であることを見出した。次に熱電池腐食のモデル実験を行い，自然腐食と比較した。熱電池の形成により低温極での酸化皮膜生成が促進され，ち密な高い電気抵抗を持つ皮膜の生成により熱電池電流は停止した。