論文 - 伊藤　正時

Infrared Reflection Study of Chemisorbed Ethylene on Evaporated Silver and Platinum Surfaces

Surface.Sci Vol.62   308 1977年01月

共著

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炭化水素種の金属表面化学種による振動スペクトルを始めて観測した。エチレンは一部解離してアセチレン及び飽和炭化水素種を生じる。この種のC-H伸縮振動は異常に低く，金属との相互作用が認められる。

Nitrogen Monoxide Chemisorption on Evaporated Nickel Surface by Infrared Reflectance Spectroscopy

Chem.Lett.    1337 1976年11月

共著

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一酸化窒素がニッケル表面に吸着すると，室温では被覆率が小さい間，原子状に解離して，ニッケル酸化物を生じさせる。更にガスを導入すると一酸化窒素分子が吸着するが，高被覆率では二量体分子が表面に存在していることを見出した。ガス圧により単量体と二量体は可逆的に変化する。150℃ですべての吸着分子が脱離する。

Molecular Orientation of Chemisorbed Formates and Nitric Monoxides on Evaporated Me Tal Surfaces byInfra red ReflectionSpectroscopy

J.Phys.Chem Vol.79   1190 1975年06月

共著

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電子顕微鏡で表面の平担さを確認出来た試料表面にギ酸，一酸化窒素を吸着させ，その表面化学種の配向を反射型赤外分光法で調べた。金属表面上では常に表面に垂直な双極子を持つ振動のみが観測されることを実証した。

Infrared Reflectance Spectra of Chemisorbed Formates on Evaporated Copper and Aluminum Surfaces

Chem.Lett.    757 1973年08月

共著

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銅蒸着膜上にギ酸を吸着させると，ギ酸イオン分子平面が表面に垂直に配向吸着する。アルミニウム酸化物表面上では凹凸を反映したスペクトルを与える。この事実は，反射型分光法による表面選択率を直接明らかにした最初の研究例であり，本法の有用性が示された。

可視一紫外および赤外分光法

日本金属学会会報 第11巻   841 1972年12月

共著

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金属表面分析の手法の1つに，可視紫外及び赤外分光法が有効であることがわかり，その種々な応用について，具体例を示した。電子分光法に比較して，感度は劣るが，その場観察，非破壊，情報量の豊富さの点で優れていることを示した。

The Crystal Structure of （-）589-trans-Dinitro （L-3，8-dimethyltriethylenetetramine） Cobalt （Ⅲ）Perchlorate

Acta Cryst Vol.B28   463 1972年02月

共著

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トランス型のトリエン誘導体を配位子とするコバルト錯体のX線結晶構造解析を行い，配座解析の計算との良好な一致を示した。又，トランス，シス-αβ各異性体間の安定度の相違について検討した。

The Crystal Structure of（-）589-cis-α-Dinitro （L-3，8-dimethyltriethylenetetramine）Cobalt （III）Perchlorate

Acte Cryst Vol.B28   457 1972年02月

共著

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トリエン誘導体を配位子とするコバルト錯体のシス-α，シス-β，トランスの各異性体について，コンフォメーション解析を行い，分子内での最も安定な立体配置が実際に行ったX線結晶構造解析の結果と良く一致することを見出した。

Crystal Structure of （-） 589-Tris-（+trans-1，2-diaminocyclo-pentane） cobalt（III）Chloride Tetrahydrate

Acta Cryst Vol.B27   2187 1971年11月

共著

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トリスジアミン錯体のなかで，5員キレート環に最も歪みを持たせたトリスシクロペンタンジアミンのX線結晶構造解析を行った。キレート環の歪みは，配位窒素原子に直接現われず，シクロペンタン環に解消されることを示した。

Geometry of the Trisdiamine Cobalt（III）Complexes and Optical Activity

Proceedings of The Japan Academy Vol.47 （ No.5 ） 495 1971年05月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

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種々のD3型トリスジアミンコバルト錯体の円偏光二色性スペクトルを測定し，X線結晶構造解析の結果を整理して，光学活性の要因との関連を調べた。

The Crystal Structure of （-）546cis-β-Dinitro（L-3，8-dimethyltriethylenetetramine） Cobalt （III）Perchlorate

Acta Cryst Vol.B26   1408 1970年10月

共著

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L-3，8-トリエンコバルト錯体のX線結晶構造解析を行い，円偏光二色性スペクトルから予想される構造と一致することを示した。

The Structure and the Absolute Configuration of Tris（trans-1，2-Diaminocyclopentane） Cobalt（III）Ion

Inorg.Nucl. Chem.Letters  （ Vol.6 ） 519 1970年07月

共著

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金属錯体の光学活性に寄与する，立体配置，構造上の要因を調べるために，シクロペンタンジアミンを配位子としたトリスコバルト錯体を合成し，X線結晶構造解析を行った。配位窒素原子の正八面体頂点からの歪みが円偏光二色性スペクトルの特異性と関連があることを示した。

Structure and Absolute Configuration of （-）Dcis-β-Dinitro（L-3，8-Dimethyltriethylenetetramine）Cobalt（III） Ion

Inorg.Nucl. Chem.Letter  （ Vol.5 ） 377 1969年05月

共著

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三座配位子トリエチレンテトラミンの3，8位に導入されたメチル基が赤道結合することを示し，5員環のコンフォメーションが，δ，λ，δ絶対配置が△の錯体であることを確認した。

La shionone. Etude Structurale（Ⅴ）. Transformation de la friedelin en tetranorshionanoate de methyle

Bulletin de la Societe Chimique de France  （ No.7 ） 2895 1968年07月

共著

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フリーデリンの18，19位のC=C（E環）はC/D/E環のとる立位障害のため開裂が困難であったが，エポキシ環をLiで還元し，アルコール型とする開環反応に成功した。又シオノン誘導体と照合させることにより，シオンの構造決定にも有力な手掛りを与えた。

The Conversion of Friedelin into Methyl Thtranorshionanoate

Tetrahedron Letters，  （ No.31 ） 2997 1967年09月

共著

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代表的なトリテルペンの1つ，フリーデリンの構造を有機合成の手法により調べた。E環を開裂して，既知物質・シオノン誘導体に導びいた。