研究者詳細 - 伊香賀　俊治

研究発表 - 伊香賀　俊治

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高山直人, 伊香賀俊治, 安藤真太朗, 大橋知佳

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

本研究では、住宅内の温熱環境が入浴前から起床時にかけた体温の変化に及ぼす影響を明らかにするため、高齢者を対象に実測調査及びアンケート調査を実施した。その結果、1)入浴時に体温を上げ、一時的に体温の正常値を上回ることができる 2)その後起床時にかけて体温の正常値を下回るが、入浴後から起床時までの居間・寝室における高温環境暴露が起床時の体温の低下を抑え、体温を高く保つことに繋がり、睡眠感の向上の寄与する可能性が示された。

住宅の温熱環境及び断熱性能による高齢者の身体活動変容に関する実態調査

柳澤恵, 伊香賀俊治, 星旦二, 樋野公宏, 安藤真太朗

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

身体活動促進による健康増進が重要視されている。本研究では、住宅の温熱環境及び断熱性能と高齢者の身体活動の関係を検証するため、実測・アンケート調査に基づく多変量解析を行った。その結果、脱衣所の平均・最低室温が高く、居間とその他の部屋の温度差が小さい温熱環境が高齢者の歩数増加に有効であること、住宅の断熱性能を無断熱相当から平成4年基準以上相当に向上させた場合、温熱環境の改善を介し1,000歩余の歩数増加に相当する影響があることが示唆された。

CiNii Research

住宅の床表面温度と冬季の起床時血圧に関する実態調査

中島雄介, 伊香賀俊治, 苅尾七臣, 安藤真太朗, 桑原光巨, 中村正吾

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

冬季の実住宅において実施した実態調査の結果を用いて床表面温度が起床時血圧に及ぼす影響に関する分析を行った。断熱性能、暖房方式によって起床時の床表面温度の分布が異なり、単層ガラスのGroup.1は9~17℃、複層ガラスのGroup.2は11~20℃、複層ガラスかつ全館床暖房のGroup.3は14~23℃となった。マルチレベル分析の結果により、居間の床表面温度は高さ0.1mの室温と同様、有意に血圧に影響を及ぼし、ある一日の床表面温度1℃低下により起床時血圧が1.05mmHg 上昇することが確認された。

CiNii Research

中山間地域における地域環境と児童生徒の身体活動・運動習慣に関する実態調査

近江聡子, 伊香賀俊治, 安藤真太朗, 雨宮多佳子, 柳澤恵

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

中山間地域における児童生徒の身体活動の促進に向け地域環境の改善が推進されている。そこで、地域環境と児童生徒の身体活動・運動習慣の関係を明らかにするため、アンケート調査及び実測調査を実施した。結果として、歩数と運動習慣に正の相関があることから、運動習慣の改善が身体活動量の増加につながる可能性が示唆された。また、移動手段、公共施設の満足度・利用頻度・利便性、地域活動への参加が運動習慣に影響していることが明らかになった。

中山間地域における冬季の寒さ申告の規定要因検証のためのフィールド調査

前川拓美, 安藤真太朗, 伊香賀俊治, 星旦二

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

本稿では、冬季の自宅室温と寒さ申告に関するフィールド調査を行い、中山間地域の実態を確認するとともに、どのような者が寒さに気づきにくいのかを統計解析を基に明らかにすることを目的とし、検証を進めた。その結果、外出頻度が多い健康な者ほど寒さに気づきにくいことを確認した。一方で、高血圧有病者は寒い環境で生活していることから適切な温熱環境形成のための注意喚起が重要と考えられる。

CiNii Research

スマートエネルギーネットワーク導入による住宅・業務複合地区のレジリエンス向上の評価

大束開智, 伊香賀俊治, 村上周三, 工月良太

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

都市機能が集積した地区では、災害時のライフラインの供給途絶が業務や生活活動に大きな支障をきたすと考えられており、ライフラインの供給途絶に備えたエネルギーシステムの推進が進められている。本研究では、居住者とオフィス勤務者へのアンケート調査からレジリエンシーの評価に用いる原単位を把握し、住宅・業務複合地区を対象にスマートエネルギーネットワーク導入によるレジリエンス向上の評価を行った。

CiNii Research

欧州各都市における大気質と住民の環境満足度との関係性の検証

藤田省一郎, 伊香賀俊治, 村上周三, 川久保俊, 山崎潤也, 鈴木健太郎

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

今後の都市化に伴う環境負荷増大を見込んで住民の環境に対する満足度がますます重要になる。そこで、欧州各都市における都市大気質の指標や住民の環境満足度に対するアンケート調査結果をEurostatやOECD.Statより収集し両者の関係性について把握する。アンケート結果は4段階評価であるため加重平均を用いて数値化する。また、両者の関係性は相関分析を用いて把握する。結果としてPM10やNO2と環境満足度との間に相関が多く見られた。

CiNii Research

冬期の室温上昇制御が執務者の皮膚温・温冷感に及ぼす影響

土屋遼太, 伊香賀俊治, 三浦眞由美, 原山和也, 水谷佳奈, 上田悠

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

執務者の知的生産性向上は大きな経済効果をもたらし、執務空間の温熱環境が及ぼす影響は大きい。夏期の適切な温熱環境は数多くあるが、冬期の知見は不十分である。本論では、2016年2月に被験者実験を実施し、冬期室温立ち上げ時における温熱環境が皮膚温・温冷感・温熱満足度に及ぼす影響を検証する。結果から、乾燥感が発生する室温一定の温暖環境に対して、温熱満足を損なわない範囲内での室温上昇制御は乾燥感を抑え、温熱満足を高く維持できる可能性が示された。

CiNii Research

オフィス内歩行活動による知的生産性向上効果に関する被験者実験

小川聡, 伊香賀俊治, 市原真希, 張本和芳

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会　学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

近年示されつつある歩行等の軽運動が脳の活性化により知的生産性向上をもたらす可能性について、オフィスレベルにおける歩行活動による効果を被験者実験にて検証した。実験の結果、歩行を行わず安静とするケースに比べ、階段昇降を行うケースで交感神経系の活性化と歩行後の作業成績向上傾向が確認された。さらに実執務者に対し歩行活動の実態調査を行ったところ、約8割の執務者が階段昇降相当の歩行活動により知的生産性向上の恩恵を得られる可能性が示された。

CiNii Research

都市郊外高齢者の六年間死亡率と関連する屋内外環境支援得点

星旦二, 伊香賀俊治, 伊藤史子, 白石靖幸, 安藤真太朗

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

CiNii Research

都市環境と学校・地域活動によって影響される児童の身体活動量のマルチレベル分析

近江聡子, 伊香賀俊治

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

児童の身体活動量の増加に向けて、個人の生活習慣改善だけでなく、社会的なアプローチが必要とされている。そのため、本研究では児童の身体活動に影響を与える地域環境要因を明らかにし、児童の健康向上に向けたまちづくりに貢献することを目的としている。アンケート調査及び活動量の実測調査より、マルチレベル分析を実施し、児童の歩数に外遊びの頻度といった生活習慣に加え、自然環境といった地域環境が影響を与えることを示唆した。

身体・認知機能測定による室温の虚弱影響の経年分析

篠原幸志朗, 安藤真太朗, 伊香賀俊治, 樋野公宏

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

本研究は経年実測調査によって温熱環境の高齢者虚弱要因に対する影響について検証を行った。ベースライン調査時点のデータでロジスティック回帰分析を実施した結果、3時居間室温が11℃未満の者は11℃以上の者に比べて、認知機能では4.3倍、身体機能では13.5倍（身体機能は女性のみ）低機能となるリスクを有していた。また経年分析の結果、認知・身体機能が低下していた群は維持群と比較して寒冷な環境下で生活している傾向が示された。

CiNii Research

睡眠の質と日中の知的生産性を高める住宅内装木質化率に関する被験者実験

西村三香子, 伊香賀俊治, 平田潤一郎, 土屋遼太

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会　学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

住宅の内装木質化は睡眠中のリラックス状態を介し、良質な睡眠と日中の知的生産性向上をもたらすと考えられる。また、木材使用量により影響が異なると考えられる。そこで、被験者実験を通して内装木質化および木質化率の違いが睡眠や日中の知的生産性に及ぼす影響を検証した。その結果、適切な割合の木材使用が深睡眠中のリラックス状態や深睡眠時間の延伸をもたらし、疲労回復と日中の知的生産性向上をもたらす可能性が示された。

熱中症リスクの観点から見た住まい・住まい方と高齢者の生理指標の実態

倉部豊弘, 伊香賀俊治, 星旦二, 中島雄介, 林侑江

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

Heatstroke of elderly is a serious problem every year. Then, indoor thermal environment in which elderly live have attracted attention. However, comprehensive research dealing with the elderly's body temperature, sweat rate and total body water is insignificant. In this study, field survey on these physiological indices of elderly and indoor thermal environment was conducted in summer 2015. As a result, correlation of indoor thermal environment and elderly's physiological indices is revealed.

欧州各都市の大気質が住民の疾病別粗死亡率に及ぼす影響の時系列分析

山崎潤也, 伊香賀俊治, 村上周三, 川久保俊

[国内会議] 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,

2016年

口頭発表（一般）, 公益社団法人空気調和・衛生工学会

欧州260の都市を対象に、大気質が住民の健康状態に及ぼす影響度を定量化するとともにその長期的なスパンの長さを特定した。EurostatとOECDの統計情報を参照することで大気質と疾病別粗死亡率の指標のデータを年次ごとに収集し、それらの因果関係を検証した。分析の結果、PM10とオゾンの濃度が影響を及ぼす疾患が明らかとなり、それらが顕在化する潜伏期間には2通りあることが示唆された。これより、大気質が人体に及ぼす影響を把握する一助となる知見が得られた。